いちばん幸せな時間は「舞台の上にいるとき!」
VOCE編集部
さらに来年は『ファインディング・ネバーランド』の上演も控えています。
夢咲さん
そちらもすごく楽しみなんです! またお話しできるタイミングが来たときに、ぜひ色々とお話ししたいです!!
VOCE編集部
素敵な作品ばかりで楽しみです。夢咲さんは、これから女優としてどんなふうになりたいと思っていらっしゃいますか?
夢咲さん
まずは、本当にありがたいという感謝の気持ちが第一にあります。そして、そのうえでやっぱり舞台の上にいるときがいちばん幸せだと思っています。その気持ちは宝塚の初舞台を踏んだときからずっと思っていること。もちろん仕事として責任を持ってやらなくてはいけない、お客様にチケット代を払っていただいて観に来ていただいているので、それに恥じないように舞台を務めなくてはいけないという責務があるのも確かです。
VOCE編集部
舞台は生ものですから、日々の体調コントロールなど、本当に大変だと思います。
夢咲さん
はい。ただ、それ以上にお客様が作品を観てハートフルな心が温かくなる作品が私は大好きなので、お客様には舞台を観ている間だけでもその作品の中にいて、幸せを感じてほしいと思うんです。そのためには自分自身が誠実に作品と向き合っていかなければいけないと思いますし、何よりも自分自身が楽しんでいきたいですね。
VOCE編集部
自分自身が楽しむ、というのは素敵ですね。
夢咲さん
海外の演出家の方の作品にも何度か出演させていただいていますが、彼らは舞台の幕が上がる瞬間に「楽しんで!」と声をかけてくださるんです。その一言で少し肩の荷が下りるというか、「うまくやらなきゃ」「失敗したらダメだ」とがんじがらめになりそうなところを、その一言でほぐしてもらえることが多く、やっぱり楽しむことが重要だなって改めて思ったんです。自分の心に嘘をつかないようにしたいなって思います。
VOCE編集部
では、最後に『東京ラブストーリー』を観にきてくださるお客様にぜひメッセージを!
夢咲さん
有名な『東京ラブストーリー』です。私としては恋敵だと思っているので、唇を噛み締めていただいていいんですけど(笑) 最終的にはさとみも幸せになれたということを納得していただけるように“さとみ”の人生を生きたいと思います。ぜひ劇場に足を運んでください。お待ちしております!
お稽古中というハードスケジュールの中、早朝からのインタビューと撮影に応じてくださった夢咲ねねさん。満面の笑みで「舞台に立つのが本当に楽しい!」とおっしゃっていたのが印象的でした。このインタビュー、次回はサロンコンサートを12月に控えた仙名彩世さんにバトンタッチ。さらに大の仲良しという夢咲さんと仙名さんお二人の対談も公開予定です! お楽しみに!
夢咲ねねさんの美しすぎる未公開カット!
【夢咲ねねさん・プロフィール】
夢咲ねね(Nene Yumesaki)
富山県富山市出身、1984年7月4日生まれ。2003年に89期生として宝塚歌劇団に入団。月組公演『花の宝塚風土記/シニョール ドン・ファン』で初舞台を踏み、その後月組に配属。2008年に星組へ組替え、2009年4月27日付で星組トップ娘役に就任。『太王四神記 Ver.Ⅱ』で柚希礼音とのトップコンビお披露目を果たす。『オーシャンズ11』や『ロミオとジュリエット』、『眠れない男・ナポレオン-愛と栄光の涯に-』など、多数の話題作でヒロインを務める。退団は2015年5月10日。退団後は『サンセット大通り』、『1789 -バスティーユの恋人たち‐』、『グレート・ギャツビー』『ポーの一族』など、大作へのオファーが引きも切らない。
<Information>
ミュージカル『東京ラブストーリー』
2022年11月27日(日)~12月18日(日) 東京建物 Brillia HALL
チケット料金(全席指定・税込)S席/11500円 A席/9000円 B席/6000円
空キャスト
柿澤勇人(永尾完治)
笹本玲奈(赤名リカ)
廣瀬友祐(三上健一)
夢咲ねね(関口さとみ)
撮影/嶋田礼奈 取材・文/前田美保
Edited by 三好 さやか
公開日: