男性がクマを意識するようになったのは、オンライン会議爆増の影響!?
――実際に来店される男性は、どんな層で、どんなきっかけや目的の方が多いですか。
村上「今、店舗に足を運んでいただいている方は、お母さんと大学生くらいの息子さんという親子のパターンが増えてきています。今の若い世代の特徴かもしれませんが、親御さんが息子さんにスキンケアをしてほしいと思っている場合が多いように思います。スキンケアだけでなく、一緒にアイブロウを探しに来た方も。『若い男の子の美容はわからないから、息子に教えてもらっていいですか』といった声掛けをスタッフにしていただくことも多いですね」
――それは、いまどきなエピソードの気がします。他には、どんな方が多いですか。
村上「就職活動をされている方です。BBクリームなどの補正アイテムをちょっと使ったほうが、証明写真が綺麗に撮れるらしいといった情報をお持ちの方も多いですね。もちろん、お一人で来られる方や、男性のお友達同士で来られる方もいます。『周りがやっているから、自分もやらなきゃ』という来店動機もあるようです」
――昔はいわゆる“ギャル男”をはじめ、眉を整える男性はたくさんいましたが、今はどういった男性が多いのでしょうか。
村上「今は眉や目の形などのパーツをどうにかしたいという方もいらっしゃいますが、『素肌を綺麗にしたい』という方が圧倒的に多い印象があります。ただ、韓国アイドルのようにツルツル肌にしたいという方もいれば、ヒゲを目立たなくしたい、クマを目立たなくしたいなど、悩みやご希望は人それぞれですね」
――クマが気になるとは、なかなか意識が高いですね。『僕メイク』の一朗の場合、38歳で初めて気になったことでしたから。
村上「かつては男性の場合、自分の肌を見る解像度が高くなかったと思うんですが、それがちょっとずつ変わってきている気がします。特に男性もクマを 認識するようになったのは、コロナ禍のオンライン会議やスマートフォンでのTV電話などの影響があると思います。ほとんどの男性は、普段は鏡を見る機会が一日に1、2回しかないと思うんですが、モニターに映っている自分の顔を見た時に『あれ?』と気づく方が多いようです。今はコロナ禍で男女共にマスクをしていることで、マスクから出ている部分、つまり目周りの影に意識が向くこともあると思います」
――アイテムとしては、どんなものが伸びていますか。
村上「やっぱりコンシーラーなど、部分的なトラブルシューティングのアイテムが伸びている印象です。また、店頭でのご相談の仕方には2軸ありまして、『クマが気になるので、クマをどうにかしたい』という方もいれば、『何か良いのないですか』『どう選べばよいですか』と聞いてくる方もいます」
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キラキラした店舗に足を踏み入れる勇気を