尾崎舞子さん
2010年に新卒でアイスタイルに入社しEC事業(MD、バイヤー、編集企画)、2015年より@cosme編集部にてプロデューサー兼編集者としてコンセプトメディアを立ち上げる。現在は@cosme編集部 副部長を務める。
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『僕メイク』コラボの話がきた時は、「待ってました!」
――『僕はメイクしてみることにした』(通称『僕メイク』)とのコラボは、『VOCE』編集部が、読者からのSNSの「恥ずかしいから、買いたいのに買えない」「何を選んだら良いのかわからない」といった声に応えたいと思ったことがきっかけだったそうですね。
尾崎舞子さん(以下 尾崎)「はい。もともと『VOCE』さんとはそれぞれ20周年が同時にあった2年前から、いろいろなことを一緒に手掛けてきました。そうした中で共通課題として挙がっていたのが、世の中では『メンズ美容』と耳にする機会が増えているのに、ユーザーさんたちにはリアルに浸透している実感があまり得られないということでした。@cosmeメンズビューティーアドバイザーの村上(宏明)がVOCEさんのyoutubeチャンネルに出演させていただき、発信をしたこともありますが、どうしてもオンラインだけでは届きにくいという思いがありました。今回、ユーザーさんたちのリアルな声をアンケートなどで拾い上げたいと思っていた矢先、VOCEさんから『僕メイク』とのコラボをご提案いただいたんです」
――実は、@cosmeさんももともと『僕メイク』に注目されていたそうですね。
尾崎「そうなんです。もともと弊社では、営業メンバーを含め、この作品のファンが多かったので、お声掛けいただいたときは『待ってました!』という感じでした。どんなきっかけでメイクするかは人それぞれだと思いますが、『僕メイク』の場合、主人公の一朗が誰かのためじゃなく、自分自身のためにセルフケアの一環としてやることに心地良さや楽しさを見出している過程が描かれていて、そこが@cosmeとVOCEさんのコア層が歩んできた過程と一致していると感じた点でした。また、メイクやスキンケアに対する思いが性別関係なく描かれている部分には、私たち@cosmeが考えてきたことと通じるところもありました」
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主人公・一朗の葛藤やハードルを見るうちに