目指すのは吸いつくような手触りの肌!
肌に含まれる水分量は20~30%。この水分量が減ることでキメが乱れる、手触りがパサつく、乾燥から肌を守ろうと皮脂が多くなってテカる、といった状態に。蒸発していく水分をとどめるには、もちろん油分が必要だけど、そもそも肌内部の水分が不足しているのなら、いくら油分を補っても意味がない。まずはたっぷりと水分を与えるのが鉄則。
水分不足肌Check!
□ 肌がしぼんでいる
□ 乾いているのにテカる
□ 透明感がない
□ 保湿ケアは油分に頼りがち
1.化粧水の濃度を上げてみっちり保湿
みっちり保湿のためには、化粧水をどう選んで、いかに使うかが大事。
「化粧水を選ぶときは、水と相性のいい成分、たとえばセラミドやグリセリン、コラーゲンといった保湿成分がきちっと配合されているアイテムを選んでみましょう。さらに肌になじませるときは、ハンドプレスでなじませつつ、何度か重ねづけを。水分不足の肌は、とにかく水分を重ねて保湿するのがおすすめ」(山田さん)
A.細胞の外側にある水分をキャッチしてうるおいをキープ。
イドラ スパークリング ローション 200ml ¥6000/パルファム ジバンシイ
B.うるおいが満ちた明るい肌に。
イーブン ベター エッセンス ローション VD/DC 100ml ¥3800/クリニーク
C.輝くようなうるおい肌に整える。
クレ・ド・ポー ボーテ ローションイドロ A〈 医薬部外品〉170ml ¥10500/資生堂インターナショナル(2/21発売)
D.接着塗りメソッドでなじませてモチ肌に。
インプレス IC リファイニングローション Ⅱ 200ml ¥5000/カネボウ化粧品
2.ローションマスクで水分を押し込む
「水分を与えてみて、肌表面がふっくらしてハリがアップしたように感じたなら水分不足の証拠。顔全体にまんべんなく効率的に水分を送り込むには、ローションマスクやジェル状のパックを取り入れるのがおすすめ」(岡部さん)
肌を湿布する感覚で使えるシートマスクを使ってみよう。
「水分不足といっても最後は油分も必要です。スキンケアの締めはオイルやクリームをお忘れなく!」(岡部さん)
A.人気の化粧水のマスクバージョン。みずみずしさは相当。
マイクロ エッセンス マスク 20ml×6枚 ¥8000/エスティ ローダー
B.炭酸泉を配合したマスク。キメの整ったふくふく肌に。
バランシング ローション マスク 16ml×6包 ¥6500/THREE
C.通常使うローションの20回分に相当する量を含むマスク。ぷりんとした肌に。
オルビスユー マスク 20ml×4包 ¥1800(限定品)/オルビス
3.炭酸コスメで肌の巡りをアップ
「寒さによる血行不良に加えて、冬は運動不足になりがち。代謝が低下するので、水分の巡りも悪くなり、ターンオーバーも乱れがちに」(山田さん)
ならば、せめて顔だけでも巡りをよくして、内部から水を引き出すことを意識したい。
「血行不良を解消するには、毎日お風呂に入るのも大事。スキンケアでは炭酸コスメを取り入れてみましょう。乾燥でくすんだ肌のケアとしても有効です」(岡部さん)
A.ホイップクリームのような泡が心地いい。
プレディア スパ・エ・メール スパークリング ホイップマスク EX 150g ¥4200/コーセー
B.発泡タイプのジェル。汚れを吸着する火山土を配合し肌がクリアに。
プロージョン クリアジェルパック 40ml ¥3300/MTG
C.2つの剤を混ぜると炭酸が発生。洗い流したあとの肌は晴れやかに。
メゾン ド イグニス スパークリング パック ¥2000/イグニス
教えてくれたのは
ビューティサイエンティスト 岡部美代治さん
科学の目でコスメや美容をひもとく第一人者。最近はコスメの肌だけでなく、気持ちへの効果に注目。
ロート製薬 ヘルス&ビューティー事業本部 山田樹里さん
オバジブランドの担当としてスキンケア知識に精通する。リアルなOL目線からの解説に説得力あり。
撮影:久々江満
イラスト:Cocco
取材・文:丸岡彩子
構成:蜷川麻実
Edited by 蜷川 麻実
公開日:
この記事に登場したコスメ(5件)