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【深田恭子】集中したいときにはテンションを高めるのではなく、沈める

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【深田恭子】集中したいときにはテンションを高めるのではなく、沈める

深田恭子さんに驚かされるのは、何年経っても色褪せないその美しさ。“深キョン”を輝かせる、相反する2つの魅力に迫る。

【深田恭子】とびきり可愛い、一本気!

深田恭子さん

集中したいときにはテンションを高めるのではなく、沈める。雑音が消えて内側が澄んでくるんです

ふんわりとして、愛らしく、穏やか。彼女から発せられるのは、そんな柔らかな空気感。今回のインタビューでも「幸せを感じるのは、妹の赤ちゃんにギュー!って指を握られてるときです」なんて、可愛らしい答えに、スタッフ一同ほっこりさせられてしまった。だけど、私たちが彼女に惹きつけられてやまないのは、ただただ可愛いからだけじゃない。彼女の中にある、まっすぐさや一本気な真面目さもまた、眩しいから。その特性は作品への向き合い方に如実に表れている。

「新たに作品に入る前は、テンションを高めて気合いを入れるというより、自分の内側に深く深く沈んでいきます。そういう時期は映画やドラマも観なくなるし、家にいるときも外出するときも常に台本と一緒。自分の中に作品の情報以外の雑音を入れないことで、グッと深く入っていけるんです。撮影って、楽しいけどしんどい。自分の中にその作品の“大事なセリフ”が常にあって、そのことばかりを考えちゃうから、そのセリフを言うシーンが終わると、ものすごくホッとします。“やっと言えた〜”って。お子さんがいらっしゃる女優さんは本当にすごいなっていつも思うんです。家事や日常をこなしながら、こんな気持ちに対処しているなんて……尊敬します」

この11月で40歳(!)になる彼女。大人ってどんな人だと考えますか? と聞いてみると──。

「ルールを決めて、それを実行できる人。毎日区民プールに行くことを自分に課してる友人がいるのですが、『一日くらいいいじゃん、遊ぼうよ』と言っても絶対にルールを破らない。私はその点、ダメダメで、すぐ心が揺らいじゃう(笑)。そういうところ、なんで私はダメなんだろう? なんて昔は考えたりもしたけど、今は仕方ないよねって思えるようになりました。40歳を目前にした今、40代をどう過ごそう? どんな役がふさわしい? と自分に問いかけています。わからないことだらけ。だけど、不安はなぜか感じていないんですよね」

いつだって気負うことなく一生懸命。柔らかいけど、しなやかに強い。そんな彼女からますます目が離せない。

深田恭子さん

深田恭子/Kyoko Fukada
1982年11月2日生まれ。東京都出身。第21回ホリプロタレントスカウトキャラバン「PURE GIRLオーディション」グランプリをきっかけにデビュー。10代から俳優業をスタート。コメディから切ない恋愛もの、シリアスなヒューマンドラマまで、多くの作品に出演している。インスタグラム(@kyokofukada_official)も更新のたび、大きな話題に。

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撮影/中村和孝 ヘアメイク/板倉タクマ(nude.) スタイリング/大友洸介 取材・文/中川知春 構成/大木光

Edited by 大木 光

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