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【さつまいも】は太る or 太らない? 正しい食べ痩せ知識で、おいもパワーを味方に

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秋の味覚の代表といえば「さつまいも」ですよね。まさにこれから旬の季節ですが、”美容好き“さんの間での、“おいも人気”を皆さんはご存知ですか? 今回は美味しいのはもちろん、ダイエットや美容にもその効果が期待される「さつまいも」について、カロリーや糖質、栄養素といった基本情報から注意すべきポイントまで、深掘りします!

教えてくれたのは……
吉谷佳代さん

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

吉谷佳代さん

管理栄養士、日本栄養士会スポーツ協会公認スポーツ栄養士。2001年徳島大学医学部栄養学科卒業後、食品メーカーへ入社。健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、管理栄養士、スポーツ栄養士として、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。

“美容好き”さんに人気のさつまいも
太らないの?

主食の置き換えとしてさつまいもは……アリ!

ダイエットの基本は「摂取カロリーを減らす」こと。さつまいもは野菜とはいえ、主な栄養素は炭水化物なので、普段の食事にプラスしたり、いつでも好きな時に食べてしまっては当然太ってしまいます。そこで、美容好きのみなさんが行っているのが「お米の代わりにさつまいもを食べる」という食事法。吉谷先生もさつまいもの主食置き換えダイエットについて、次のようなメリットを挙げています。

吉谷先生
吉谷先生

さつまいもと白米の100gあたりの「カロリー」を比較すると、白米は約170kcalですが、さつまいもは約130kcalとやや低カロリーです。また、100gあたりに含まれる「糖質」も、白米は約37gですが、さつまいもは約32g。主食置き換えダイエットでさつまいもが注目される理由には、白米に比べてさつまいもが低カロリー・低糖質であることが挙げられます。


吉谷先生
吉谷先生

加えて、さつまいもは「GI値」の低さも特長の一つです。GI値とは食後の血糖値の上昇度を示す数値のこと。GI値が低いということは、食後血糖値の上昇が緩やかであることを意味します。同じ100gでは、白米のGI値は84、さつまいもは55ほどですから、血糖値上昇による健康被害を回避する上でも、主食代わりにさつまいもを食べる利点はあると言えるでしょう。


さらに美容に役立つ栄養素も! 一番の貢献ポイントは「腸活」

白米と比べて「低カロリー・低糖質・低GI値」なさつまいもは、美容面で見ても心強い栄養素を含んでいるそう。それが、食物繊維とヤラピンです。

吉谷先生
吉谷先生

腸の環境を整えてお通じを良くする「食物繊維」も、白米よりもさつまいもの方が100gあたりの含有量が豊富です。また、さつまいも独自成分とされる「ヤラピン」も整腸作用があるとされていて、便秘気味の方はお通じが快調に、下痢気味の方はお通じの正常化に導いてくれることが期待されます。


吉谷先生
吉谷先生

最近は免疫を高めるために、腸内環境を整える「腸活」がクローズアップされていますが、現代はまさに「大腸劣化」のリスクがいっぱい。肉中心の食生活や脂っこいファーストフードなど、動物性たんぱく質と脂質を食べすぎることで腸内の悪玉菌が増え、大腸劣化が起こりやすくなるからです。大腸劣化が起こると、体調やメンタルの不調、ニキビやシミ・シワなどの肌トラブルも引き起こしてしまいます。


吉谷先生
吉谷先生

私が栄養指導をするアスリートでは、ホエイプロテイン(牛乳由来のたんぱく質)をたくさん摂っていることが原因で、腸内の悪玉菌が増えてしまう人も。ですから、普段食生活が乱れがちな人、ホエイプロテインを飲んでいる人などは特に、整腸作用に優れた栄養素を豊富に含むさつまいもを取り入れるメリットは大きいでしょう。


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ダイエット目的なら、品種も要確認!

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