ネガティブな書き込みは、ほぼ愉快犯の仕業
樺沢先生「ネガティブなコメントを書き込まれても、それは全体の中のたったの10分の1。聖人君子と言われるような立派な人でもその人を嫌う人が1割はいます。人気が出てくれば出てくるほど数が増えてきてしまうのも仕方がないことです。だから、しょうがないと割り切るのが一番です」
りんたろー。「自分の影響力がよくわかっていなかった頃は、ついネガティブコメントにリプをしたり、ブロックしていました」
樺沢先生「返事やブロックはしないほうがいいですね。なぜなら、ネガティブなコメントをする人の多くは愉快犯。相手の反応を面白がる人です。だから相手が嫌がって反応をしたり、猛烈に反論してくるほど喜ぶという心理があります」
りんたろー。「先生、どう対応するのがいいんでしょう?」
樺沢先生「そういう人たちがへこむのは、返信がない、何も反応がないことです。特にほかの人には返信しているのに、自分にだけ返信がないと落ち込みます。ですから、ポジティブなメッセ―ジには返答をして、ネガティブなものには返さないようにする。それだけで暗に愉快犯への“あなたは相手にしていません”というメッセージになります。相手は反応がほしいので、もっとネガティブなことを書いてくるかもしれませんが、それをずっと無視し続けると、おもしろくないのでネガティブコメントを送ってこなくなるはずです」
りんたろー。「自分もネガティブコメントを送ってきた相手も、両者傷つけない方法をずっと探していたんですけど」
樺沢先生「ブロックすると、『やられた!』と相手は逆に燃え上がって、別のアカウントをつくって反論してくる場合もあるので、キリがないんです。一番いいのは、ほかの人には反応しているのに、自分だけスルーされていることに気づかせること。だから何もしないのが一番なんです」
りんたろー。「最近は僕も多くの人と接するようになって、わかり合える人もいれば、わかり合えない人もいるんだということがわかってきて、スルーできるようになってきました。10分の1とはどうしてもわかり合えないと考えると気がラクになりますね」
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