美容ライター
平輝乃さん
魔法みたいな技術が可能にした、リアルなハリ体感 肌の中で膨らむヒアルロン酸
保湿といえばヒアルロン酸。角質細胞のNMF=天然保湿因子となり、角層内の水分量を上げるヒューメクタントと呼ばれる成分の代表だ。ヒアルロン酸は自らの重さの約6倍もの水分を抱えられることで有名だが、同時に代謝スピードも速く、わずか一日で半減するといわれている。そう、ヒアルロン酸をいかに肌にチャージするかは、保湿力向上のための重要なポイントなのだ。
そしてさらなる難関が肌のバリアを担う0.02mmの角層。健康な肌ほどバリア機能が強固なので簡単に浸透させてはくれないうえ、ヒアルロン酸は分子サイズが大きいため、細胞間をすり抜けることもできない。そのため分解して角層奥まで届けるのがこれまでの技術だった。しかし、小さくしたヒアルロン酸は抱水量も当然のごとく減少する。な、なんてもったいない! このジレンマを解消するためにSHISEIDOはまず小さくしたヒアルロン酸を夜の間に角層にじっくり浸透させ、翌朝に塗布する美容液によって角層内部でヒアルロン酸を元のサイズに戻すという技術を開発。
最初聞いたときは、「えっ、そんなこと可能なの?」と思ったけれど、肌に塗ると納得。角層内の水分量がアップして、パンッとしたハリがよみがえるのだ。魔法のようだけどリアルな体感。ぶっ飛びます。
撮影/藤本康介
Edited by 並原 綾
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