「黄み肌=イエベ 明るい肌=ブルベ」ではない……?
あやんぬ
パーソナルカラーは全部で4つの観点から調べます。まず1つ目が「色相」です。これがいわゆる「イエローベースか、ブルーベースか」という話です。「イエベは肌が黄色い」や「ブルべは肌が白い」など誤解されがちですが、実は違って。「暖色か寒色のどちらが、その人を美しく見せることができるか」を見て、イエベ・ブルベに分けています。
例えば、室口さんの顔の近くに、暖色を持ってくると、自分の顔ってどう変化すると思いますか?
室口
濃くなるような気がします。
あやんぬ
はい。黄色は暖色なので、膨張色ですよね。顔に近づければ、血色をプラスする効果があります。これによって、“血色がよく見える人”もいれば、黄みが過多で“シンプルに黄ばむ人”もいる。前者が「イエベ」と言えますね。
室口
ブルベはその逆ということですか?
あやんぬ
はい。青色は寒色なので、収縮色ですよね。顔に近づければ、黄味をマイナスするという効果があります。これによって“透明感が出てよく見える人”もれば、青ざめて“顔色が悪くなってしまう人”もいます。前者が「ブルベ」と言えますね。これがイエベ・ブルベの原理です。なので、別に肌が黄味であってもブルーベースの方はいるし、肌が白くてもイエローベースの人はいます。
室口
なるほど。最近、人生で初めてファンデーションを買ったのですが、そのときはすすめられたものを選んでしまいました。ちゃんとイエベ・ブルベを知ってからまた行ってみようかな。
あやんぬ
あ、ファンデーションカラーとは違いますよ! ファンデーションはシンプルに肌と近い色を持ってくればいいので。「肌が黄色い人はイエローベース」で、「肌がブルーの人はブルーベース」という言い方をしている診断もありますが……。パーソナルカラー診断はあくまで色の「足し引き」で全て決めていくんです!
明度・彩度・清濁もチェック!
あやんぬ
ここからは一気に3つ説明していきますね。
2つ目は「明度」です。
「明るい色」と「濃い色」どちらが得意かをみていきます。「明るい色」はシンプルに顔を明るく見せます。明るい色は顔を明るく見せますが、膨張するため顔が大きく見えたり、のっぺり見えたりします。反対に、「濃い色」は、小顔効果が生まれます。ただ、入れすぎてしまうとクマやほうれい線が濃く見えてしまう人もいます。
3つ目は「彩度」です。
「派手な色」と「優しい色」どちらが得意かみていきます。例えば、顔が比較的強めな人が真っ赤なワンピースを着たら似合うけれど、控えめな顔立ちの人が真っ赤なワンピースを着たら顔が浮いてしまいますよね。そうした「バランス」を見ていきます。
4つ目は「清濁」です。
「ツヤ」と「マット」どちらが得意かみていきます。基本的に、ツヤにはツヤが似合うし、マットにはマットが似合います。
室口
パーソナルカラーは4つの要素「色相」「明度」「彩度」「清濁」に分かれているのですね。
あやんぬ
はい。パーソナルカラーを診断する人をアナリストと呼ぶのですが、アナリストはこの4つの軸から分析を行います。肌の色、髪の毛、血色感……などを総合的に見るので、イエベ・ブルベが注目されがちですが、その他の「明度・彩度・清濁」が大事な人もいるんですよ!
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パーソナルカラーを知ると自己肯定感がUP?