パウダー眉は少女漫画? ペンシル眉は少年漫画?
山添「・・・・・・なるほど、毛がないところを狙っていく、と」
石川「そうです! 『穴ぼこ』をちょっとずつ埋めていくイメージです。男性の眉は、線のアウトラインがハッキリするほどカッコよく見えてきます。線がぼやければぼやけるほどフェミニンな印象に。そして線を入れながら形を整えて・・・・・・、いかがですか?」
山添「ええ?! 今、本当に足されたんですか? 全然分からへん」
石川「左右を見比べると分かるかもしれません。僕が描き足した左眉が少しシャープになっている感じ、分かりますか?」
石川「パウダーだけの右眉は、よく見ると眉の輪郭の線がうねうねうね~となっていて、ペンシルで描き足した左眉はシュッとはっきりしている。より直線的になっているのが分かりますか?」
山添「はいはいはいはい、右は波打っている感じで、左はすーっとした線になってますね」
石川「少女マンガの線と、少年マンガの線の違いっていうイメージです。なのでマンガでたとえると『はじめの一歩』の眉の線をイメージしながら足していくといいかもしれません」
山添「『はじめの一歩』の眉毛!・・・・・・ええ、どんな感じ?」
石川「毛のないところを見極めて、軽いタッチで『毛』を描いていく感じ・・・・・・、そうですそうです、山添さん、ちゃんとできてます! 眉尻に向けて描いていって、最後に濃くなったと思っても後で綿棒でぼかせばいいので」
山添「これは、眉毛を・・・・・・『植える』感覚ですね」
石川「そうなんです、まさにその通りですよ。もう少し慣れてきたらですが、眉毛だけで人相をコントロールできるようになると思います」
山添「いや、すごっ! このペンシルがすごくないですか? 極細で。まったくというほど『描かれている感じ』がせえへんのに、遠目で鏡を見たらなんかちゃんとなってる感じがします」
石川「ペンシル自体の優秀さもさることながら、山添さんは絵心があるので、本当に上手! 絵を描くときも、全体が見えるくらい引いて見ながら描きますよね。眉も同じで、鏡に寄って描くよりも、引いた状態で描き足したほうがいいんです。デートする時に女性とお話しする距離に鏡を置いて、明るい場所で、眉を描くといいですよ」
山添「ああ、全体像が見えるようにすると。へえ」
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「描く」のではなく、「毛を増やす」
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