宇月颯「珠城りょうの堂々とした新公の舞台姿に驚きました」
VOCE編集部
宇月さんは珠城さんの「ここがすごい!」と感じていたところはありますか?
宇月さん
『スカーレット・ピンパーネル』の新人公演(新公)ですね。でもその前の『ラスト プレイ』という作品から霧矢大夢さんの役を新公でやっていたので、そのときから「うわ、すごい子だな」って思っていたんです。そのときは彼女も必死だったし、私も専科さんの役を新公でいただいていたので必死でそれどころではなかったのですが、『スカーレット・ピンパーネル』の新公のときは私がちょうど一番上の学年で。トップさんがやる主役の役柄をこんなに堂々とやられたら正直かなわないなって思ったのを覚えています。
舞台稽古だったか本番だったかを袖から見ていたときにソロで歌う場面があったんです。そこで「この子、本当に3年目なのかな……」って。すごく堂々としていて、でもその堂々とした感じは「私、抜擢された!」という嫌な感じではなく(笑) この役を務め上げようという真摯で誠実な舞台姿なんですよね。研3という学年で責任感を持って舞台に立っていて、すごいなぁと思いながら観ていました。
珠城さん
いやいや。もう、怖いもの知らずだっただけです……(笑)。
VOCE編集部
現役の学年では4つ違いになりますか? そのくらいの年の差だとわりと仲良しになる感じなんですか?
珠城さん
でもやっぱり“先輩”という感じです。ただ、『スカーレット・ピンパーネル』の本公演の中で『ピンパーネル団』として、としさんと一緒だったんです。私たちが下級生のときはそういうグループ芝居がたくさんあって。収録でもお話ししていた『アルジェの男』もそうでしたし、『PUCK』もそうだし……。そういうときにいつもご一緒していた感じです。ショーでもグループで何かをやるとなったら一場面は必ず一緒に出るみたいな……。『Misty Station』とかもそうでしたよね!
宇月さん
わーーー! 私も覚えている。懐かしい!
珠城さん
本当にご一緒する機会が多かったですよね。だから、先輩ではあるのですがどんどん密にコミュニケーションを取っていくようになったと思います。
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宝塚歌劇団卒業後の関係は?