「人生に投げやりになってしまうのも、幸せな人生を歩むことに決めるのも自分の気持ち次第。だから、人生を左右するメンタルについてもっと知りたい」とりんたろー。さん。第一回目の今回は、今、幸せ絶頂の男が知る「幸福の正体」について。何となく満たされない気持ちを抱えている人、必読です!
お話をうかがった方
精神科医、作家
樺沢紫苑先生
SNSを通して精神医学や心理学、脳科学の知識をわかりやすく情報発信し、YouTube「精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル」が大好評。
Q.幸せって何ですか?
りんたろー。さん(以下、敬称略)「僕は美容を通して自分を肯定することができて、やっと最近、幸せだなと感じられるようになりました。自分らしくいられるってことが本当に幸せに思えるんです。
以前の僕は売れて有名になることが幸せだと思い込んでいたんです。だから、ただただがむしゃらに頑張っていました。そのおかげでテレビにも出させていただけるようになって、多くの方に自分を知ってもらえるようになったんですが、いつも疲れていました。睡眠時間を削って自分を追い込んで、お酒を飲んで、いつも何か満たされない気持ちがつきまとって……。
僕が考えていた幸せを手にするにつれ、どんどんむなしさも感じて。何でだろうってずっと疑問でした。だから樺沢先生、ズバリ幸せって何でしょう?」
A.幸せは3つの種類がある。その優先順位を守ることが幸せになるコツ
樺沢紫苑先生(以下、樺沢先生)「りんたろー。さんのように多くの人が、お金や名声を得ること、成功することを幸せだと思っています。でも幸せには3つの種類があります。多くの人が思い込んでいる幸せは『ドーパミン的幸福』と呼ばれる幸福です」
りんたろー。「ドーパミン的幸福? 初めて聞きました。それは何ですか?」
樺沢先生「ドーパミンは脳から分泌される幸福に関わる脳内物質のひとつです。人間の幸福感には、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンという3つの脳内物質のいずれかが関わっています。その3つが一緒に分泌されるのではなく、それぞれに分泌されるシーンが異なるんです」
りんたろー。「ドバーッといっぺんに出るんじゃないんですね」
樺沢先生「そうです。幸せの内容によって出る物質が違います。そして幸福感を支えるのが、この3つの物質を積み上げていく順番です。この順番を間違えると、幸福感は一瞬で終わってしまいます」
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幸せの土台は、「健康」