人気作品のヒロインメイクをプロが解説!

再注目の『梨泰院クラス』と人気上昇中の『六本木クラス』。最強ヒロイン2人のヘアメイクを徹底比較!【イソ&葵】

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『梨泰院クラス』と人気上昇中の『六本木クラス』

韓国オリジナル版『梨泰院クラス』の大ファンであるヘア&メイクアップアーティスト長井かおりさんがヒロインのヘアメイクを徹底分析。プロのヘアメイク長井さんならではの視点にVOCE編集部一同驚嘆の嵐! 毎週、放送が終わるたびSNSでも盛り上がっている、ジャパン・オリジナル版『六本木クラス』もいっしょに見解。これを読むとドラマを観た方も観ていない方も何回も見返したくなるはず! わがままでクールなイソのヘアメイクが与える影響とは......?

分析してくれたのは…
長井かおりさん

ヘア&メイクアップアーティスト

長井かおりさん

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アジア人の顔立ちを生かしたメイクが世の中に与えた影響は大きい!

アジア人の顔立ちを生かしたメイクが世の中に与えた影響は大きい!
(c)Capital Pictures/amanaimages
長井さん
長井さん

今回分析をするヒロインのイソは、アジアの顔立ちを生かしたメイクをしていますよね。一重を大きく丸く見せようとするのではなく、一重を際立たせるメイクをして本人の魅力をさらに引き出しているところに衝撃を受けました。ヘアメイクの視点から見ても、彼女のメイクが世の中のトレンドに与えた影響はとても大きいと思います。一重を“そのまんまの目”で見せてもこんなにかわいくなるんだ!という勇気と気づきを与えてくれたドラマです。


まだ観ていない方へ! 再び注目を浴びている韓国オリジナル版『梨泰院クラス』とは?

梨泰院クラス
Everett Collection/アフロ

前科者の青年、パク・セロイがワケありの仲間たちと飲食業界のトップを目指して奮闘する姿を描いた大ヒット韓国ドラマ。父への愛情、王道の復讐劇、不器用な三角関係など見どころが満載で、ステイホーム期間にハマった人が続出! 今もNetflixの人気ランキングの上位にランクインしている。現在、ジャパン・オリジナル版となる六本木を舞台にした『六本木クラス』も放送中。

『六本木クラス』も毎週欠かさず観ています!

長井さん
長井さん

『六本木クラス』は『梨泰院クラス』と同じおしゃれな空気感を味わいながら、楽しく観ています。新、葵、優香の物語を観ながら、同じ目標や夢を持つ人たちの熱さってやっぱりいいな、とあらためて思いました。3人はもちろんのこと、心を動かされたキャラクターは『二代目みやべ』で働くトランスジェンダーの“りく”。男性として生きてきた姿とクラブでの黒髪の姿がまったく違っていて、お芝居も素晴らしかった! 『梨泰院クラス』よりもさらにテンポが早くて、毎週、あっという間に感じます


今回分析するヒロインは・・・“チョ・イソ”

イソ
(c)Capital Pictures/amanaimages

チョ・イソ・・・IQ162の人気インフルエンサー。クールで自己中なソシオパス。セロイと出会いタンバムで働くことで、人生が変わり始める。

顔立ちを生かした
“雰囲気見せの達人”メイク

チョ・イソ
(c)Capital Pictures/amanaimages

『梨泰院クラス』イソのメイクは・・・一重の魅力を生かす

長井さん
長井さん

チョ・イソのメイクの特徴は、一重さんがデカ目を目指すと右にならえ! で同じ印象になってしまいがち。でもイソのように横の幅を出してあげると、効率よく一重さんの魅力を生かしてかわいくなれます。そのためにはアイラインやアイシャドウを横に流す、眉毛との空間を広めにとることを意識してみて。
すでに VOCEの読者の方たちはトライしていると思いますが、赤っぽいアイメイクもイソのメイクのポイント。まぶたをすっきりと見せるために、まつげは最大限カールして。まゆげと目の間の距離をあけて、ほどよい空間を作るのもイソメイクへの近道。まゆげと目の距離を縮めて“大渋滞”させてしまうとバランスが崩れて顔が長く見えてしまうので、パーツの配置で軽やかな抜け感を演出してみましょう。
盛りすぎずに空間をあけるのは勇気のいることなので、潔さによって成立しているメイクともいえますね。白い肌を作りフェイスラインをシェーディングして小顔に、チークはオレンジや赤を薄めに。白い肌がさらに際立つ赤いティントで完成!


『六本木クラス』葵のメイクは・・・絶妙なバランスのメイク

長井さん
長井さん

平手友梨奈さんが演じる葵のヘアメイクでまず最初に目を引いたのは、イソよりもハイライトが多めな髪型。金髪の部分が目立っていて、平手さんのお顔立ちによく似合っていますよね。ご自身の目の強さがあるから、アイメイクはイソよりも抑えめ。
強い赤を入れているわけではないけれど、引きで見ると赤っぽいという絶妙なバランスになっています。ピーチ系のチーク、赤みのあるアイシャドウ、ピーチ系のつやリップが基本のメイク。ラインではなくオレンジベージュ系のアイシャドウで囲んで陰影をつけたり、マットなブラウンリップにしたり、シーンによってアレンジが加えられています。
一貫しているのは透明感のある白肌づくり。やんちゃなところがあっても隠しきれない品の良い印象は、清潔感があってピュアな白肌から生まれているものだと思います。


チョ・イソ
(c)Capital Pictures/amanaimages

“雰囲気見せの達人”メイクポイント8つ

  1. アイラインやアイシャドウを横に流す
  2. 目のキワに赤いアイシャドウを
  3. まつげは最大限カール
  4. 眉毛と目の間に空間を作る
  5. 下地からトーンアップして白い肌に
  6. フェイスラインをシェーディングして小顔に
  7. オレンジや赤の薄めのチーク
  8. 白い肌を際立たせる赤いティント
長井さん
長井さん

イソの魅力はメイクだけではなく、前髪を切りそろえて毛先にカラーを入れたヘアや、ポップなファッションなど全体の雰囲気から生まれたもの。トレンドを追いかけるだけではなく、“自分にしっくりくるものを知る”ことが大切なのです。イソのメイクは、一重メイクの成功パターンというだけではなく、自分を知って、自分のキャラクターに沿ったメイクを知ることで最短で素敵になることを教えてくれます。


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“雰囲気見せの達人”になれるコスメ

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