No.2 THE HIGH PRIESTESS(女教皇)のカード
「謎めいた神秘的なカード。見えないものの中に真実がある」
22枚のタロットの中でも、最も謎めいたミステリアスなカード。それが「THE HIGH PRIESTESS(女教皇)」というタイトルのついた、このカードです。
なぜミステリアスなのでしょうか。それは、キリスト教の歴史上に、女性の教皇は一度も存在しなかったから。つまり、女性は教皇にはなれなかったわけです。それなのになぜ? 不思議ですよね。いろいろな説はあるものの、確かな答えはわかっていません。そういう背景を知った上で、このカードの意味を読み解いてみましょう。
女教皇は実在しない人物。それは目には見えないものを象徴しています。目に見えないものというと、直感、空想、心の中、人の気持ち、隠し事、スピリテュアルなもの……そういったものが浮かびます。このカードを引いたときは、そうした「目に見えないものに注目してみなさい」というメッセージが込められているのです。
たとえば、何かの決断に迷っているときに、このカードを引いたら、「直感を信じて行動しなさい」と、読み取ることができるでしょう。
人間関係で悩んでいるときに、このカードを引いたら、「相手は本心を隠していますよ」「相手の心のうちを探ってみなさい」そんなふうに解釈できそうです。
何かの助言を求めたときに、このカードを引いたら、「水面下で何か起きているかもしれませんよ」「見たくないものから目をそむけていませんか?」そうしたメッセージかもしれません。
「いちばん大切なことは目に見えない」
これは作家サン=テグジュペリの『星の王子様』に出てくる、あまりにも有名な言葉ですが、このカードの女教皇も、それを占う私たちに問いかけているのかもしれません。
文/グロリアス星子 イラスト/サクマラン
Edited by VOCE編集部
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