連載 EXITりんたろー。美容道

【EXITりんたろー。】ただ今、美容本執筆中。「書いているのは、生き様です」【連載89回】

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人間として豊かになった

りんたろー。「僕の正直な気持ちを赤裸々に書いている部分はかなりエモいんじゃないかな(笑)」

編集部「そこを照れずに書けるところも、りんたろー。さんらしいな、と。茶化されることに負けない強さがあるのも私は魅力だと思っています」

りんたろー。「芸人としては、それが“おいしい”に転じることもあるしね」

編集部「はい、芸人さんってカッコつけることが“おもしろ”に転じちゃうところがありますから。りんたろー。さんが美容を語る姿に触れた時、自身が本心から言っているのか、芸人としてのスタンスなのか、ちょっとわかりづらい面はありますね。撹乱されている方、多いかもしれません」

りんたろー。「そういう方は、この本で答え合わせをしていただければ(笑)」

編集部「たしかに今までいただいた原稿を読んでいるかぎり、それがわかる内容になりそうな気はしています」

りんたろー。「とにかく、自信をなくして一歩を踏み出せない方たちの背中を押してあげたいという気持ちで書いているけれど、『絶対、美容をやった方がいいよ』って押しつける内容にはしたくない。それもとても意識して書いています」

編集部「結論や正解をわかりやすく、できるかぎり簡潔に書くのが、美容本というか実用書のセオリーなんですけど、りんたろー。さんは、そこを完全に無視して書かれてますからね」

りんたろー。「美容は大好きだけど、僕自身は、美容ってやってもいいし、やらなくてもいいし。極端な話、どっちでもいいとも思うんですよ。ただ、『美容に向き合う』ことで、『人間として豊かになった』とは思ってるんです。豊かにしてくれたのが、僕の場合はたまたま美容だった。それを言葉を重ねてていねいに伝えられたらいいなと思いながら頑張って書いてます」

編集部「人間として豊か。いい言葉ですね」

りんたろー。「美容と向き合ったことで、キレイになったという見た目の変化だけじゃなく、コミュニケーションの幅が広がった、自分を信用できるようになった……いろいろないいことがありました。だから、簡潔に言うなら、『人間として豊かになった』という言葉が一番しっくりくる感じです」

編集部 「りんたろー。さんは『大きなことを大げさに変えるより、自分がすぐにできる身近なことを少しずつ変えていけばいいですよ』というようなテンションで、終始書き進めてくれています。文章から優しい人柄がにじみ出てると思います」

りんたろー。「本当? でも、最初の原稿を送ったときの返事が号泣してるスタンプだったから、笑っちゃった」

編集部 「もう、なんというか、この人と走ってきて良かったと思えた瞬間ですよ、編集者としては。私だけが興奮している可能性もあるので、スタッフ数人に読んでもらったら、そこでも号泣スタンプが飛び交いました」

りんたろー。「全米が号泣!? ハリウッド映画的な?」

編集部「(笑)。あと、多かったのが、『りんたろー。さんって、こんな人だったんですね』『ただのチャラ男じゃなかったんですね』という驚きの声でしたね。『りんたろー。さんの人柄って、まだまだ知られてないんだなぁ』と思ったので、個人的にはそこもきちんと伝わる一冊になればいいな、と思っています」

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今の自分、結構いいじゃん!

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