「亀梨(和也)さんは、ふと呟いたことを覚えていてくださるんです」
―ある芸人の実話を元に映画化された『事故物件 恐い間取り』。まずは出演が決まった際のお気持ちと、実際に台本を読まれたときに感じたことを教えてください。
「中田(秀夫)監督とは、映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』から二度目なのですが、こんなに早くご一緒できるということがすごく嬉しくて。前回のときは“人間の怖さ”でしたが、今回は真正面から“事故物件”と聞いて、やっぱり中田監督といえば、というホラー作品でご一緒できることが改めて嬉しいなと感じました。台本を読んだとき、てっきり事故物件って一軒だけだと思っていたんですけれど、違ったんですよね。一つの映画の中に盛りだくさんで出てきて、その分色々な怖いシーンが次から次へと出てくるので、映像化したときにどういう風になるんだろう?っていうのがものすごく楽しみでしたね」
―ホラーに対する苦手意識は?
「ないです! むしろすごく好きなので(笑)。ホラー映画だからこその撮影方法とかもあるんだろうなと思いながら、どういう風に現場が動くのか、立ち会えることが嬉しかったです」
―共演者の方との印象的なエピソードはありますか?
「亀梨(和也)さんの素敵な振る舞いはすごく印象的でした。舞台挨拶の次の日、私が朝早くから体力を使うシーンの撮影があったんですが、それを知っていた亀梨さんが焼肉弁当を買ってきてくださったんです。ご本人が帰られた後にスタッフさんから『亀梨さんからです!』って頂いて。しかも、私がふと会話でタン塩が好きって言ったのを覚えてくださっていたのか、お弁当の上に単品でタン塩がついていたんですよ(笑)。本当にちょっとした、『私これが好きなんですよね』とか、『これが飲みたいな』と言っているのをさりげなく買ってきてくださるんですよ。撮影中は本当にお世話になりました」
「人間特有の感情、“恐怖”という娯楽をぜひ楽しんでほしい」
―もし、お仕事で「事故物件に住んでみない?」と言われたらどうしますか?
「う〜ん、一人だとちょっと嫌だけど、誰かと一緒ならアリかもしれないです。でも、わざわざは選ばないかなぁ(笑)。タニシさんを見ていて思ったんです。共存するという覚悟がないとなかなか難しいですし、自分だけじゃなくて周りの方にも影響があったりすると思うので。自分にそういう覚悟と準備、あとは一緒に住んでくれる誰かがいれば(笑)、期間限定ならアリだなとは思います」
―「観たいけど、怖くて映画館に行けない」という読者に向けて、伝えたいメッセージをお願いします!
「動物の中で、”恐怖”っていう感情を楽しめるのって人間だけだと思うんですよ。なので、人間特有の娯楽をぜひ味わって頂きたいです! あと、この作品ものすごく怖いんですけれど、主人公が芸人さんなので、とても明るくて笑えるシーンもあるんです。ホラーが苦手な方は、ぜひそのシーンも楽しんでもらえれば嬉しいですね」
次ページ
夜だけでなく、朝のおうち美容時間を取るようにしました
- 1
- 2