僕の成長を文章で伝えたい
りんたろー。さん(以下、敬称略)「この場をお借りしまして。みなさん、実は僕、今、本を書いています」
編集部「はい、絶賛、執筆中ですね」
りんたろー。「隠していたわけではないけれど、誰に言ってきたわけでもないから、初めて公に打ち明けちゃいます。これまで、たくさんの方から、『この“りんたろー。美容道”をまとめて本にして』とリクエストをいただいてきて。もちろん、編集部からも以前からお話はいただいていたわけですが」
編集部「様子見ながら、お声がけはしてましたね」
りんたろー。「連載スタートからの2年間の記事をただまとめてしまうだけで一冊にはできると思ったし、きっと労力かけずに本にはできるんだろうな、とは思ったのですけど。それだけだと何か違うんじゃないかな、という感覚はあって」
編集部「私、これまでいろいろなタレントさんや美容家さんの美容本をつくってきたんです。でも、これまでつくってきた美容本とは一線を画す一冊にしたいな、とはずっと考えていました。いざ『執筆するぞ』となってから、どんな内容にするかという構想に、半年くらいはかけてきたかもしれませんね」
りんたろー。「書籍は、基本的には僕のことを知っている方や知ろうとしている方に手にとっていただけるわけなので、気合いを入れて臨まなきゃ、と考えたら、なかなか書き始められなくて。
手元にもずっと残していただけるし、いつでも読み返していただけるものなので、僕が感じたことをできるだけズレずにきちんと言葉にして、きちんと届けられる内容にしたい、と。とはいえ、文章を書くのは好きなんだけど、『きちんとみなさんに自分の思いを伝えられるのかな』って不安にもなって。自分の文章に自信はないんです」
編集部「ご自分ではよくそうおっしゃっていますが、りんたろー。さんの文章は、人に物事を伝えようとする優しさや思慮にあふれているな、と思ってます。
おそらく私が一番最初にりんたろー。さんの文章に触れたのは、Twitterでバズっていたものなんですが、『こんなに人柄がそのまま出る文章ってあるんだな』とかなり衝撃を受けたんですよ。だから、その後にどんなにテレビでチャラついていても、イキっていても、微笑ましく見てしまっていました」
りんたろー。「相方の兼近君の過去の記事が出たときに出した文章ですよね?」
編集部「そうです」
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文章を書くことで救われた