今月の美の格言:フレッシュ感不足には、いちいちメタリック!
■教えてくれるのは……
植松晃士さん
ファッションプロデューサー。VOCE読者にとっては“ファッション×美容”のご意見番!
今月のおブス:大人っぽい超えの“老け女”おブス
今シーズン旬の渋色で全身をまとめがちだけど、大人っぽいを超えて、もはや“オバさん感”がチラつきがち。着こなしテクとメイクで若さを今すぐ注入して!
植松「アラサーってまだまだ若いわよね」
編集M「どうしたんですか、急に?」
植松「若いからこそ、子供っぽくも、大人っぽくもどっちにも振れると思うんだけど、やっぱり“大人感”への憧れの方が強いのかしら?」
編集M「そうですねぇ、ひととおりパヤついたファッションはしてきたからか、最近、くすんだ色を好みがちかも」
植松「それよ、それ。最近、上下、渋色の女子をよく見かけるわ。小豆の煮汁で染めたような渋い色のトップスで、しかも、袖は肘まである五分丈でピタッとシルエット。そこに紫色とえんじ色の間みたいな色に黒やベージュの大ぶりの花柄が描かれたロングフレア的な子が大増殖よ! いい言い方をすれば、“アンティークフラワープリント”って言えるかもしれないけど、違う言い方をすれば、古臭い」
編集M「ウウウッ(涙)。確かに、私のまわりにもウジャウジャいます」
植松「新鮮で大人っぽくうつるから、そういう格好をしているんだろうけど、夏の活動的なムードのかけらもない。ズバリ、フレッシュ感不足のフ・ケ・ジョね」
編集M「もしや、老けた女!?」
植松「そう。お若いのに残念。そういう子を街で見かけるたびに、トントンと肩をたたいて『おじいさん狙いなの?』ってお問い合わせしたいぐらい。きっと、中学時代に通っていたカラオケのVTRに出てきた女性が“大人の女”のイメージとして無意識のうちに植え付けられているんだわ。ご本人登場VTRじゃないほうの、ね」
編集M「あ、お母さんの十八番を歌っている時に流れる、あの女性……」
植松「まぁ、くすみ色に憧れる気持ちはわかるから、せっかくキレイな肌で若さをアピールすべく、せめて肌は露出すべきね。ロングスカートなら、足の甲全開&ウェッジヒールのヌーディ系サンダルを合わせるとか。トップスもノースリーブにするとか。二の腕を隠したいからの五分丈なんだろうけど、若い時は二の腕を堂々とたなびかせて歩けばいいのよ!」
編集M「ハイ! たなびかせませす(笑)」
植松「あとはね、目元にも唇にも頰にもキラキラやラメ、ハイライトをのせて、ボディもラメ入り日焼け止めでコーティング。キラメキの質感や量はお好みでいいんだけど、全身いちいちメタリックにしてあげればいいわ! 若い子の特権よ」
編集M「なんだか楽しそうだし、フレッシュ感出ますね!」
植松「オバさんっぽい格好は、この先いくらでもできるから、今、やる必要ナシ。というか、それしかできなくなるんだから。今のうちに若さを楽しまなくちゃ!」
おブスの処方箋①
夏の日差しに映える、グリッターUVでまばゆいボディに
みずみずしいベースに大粒グリッターがイン。耐水性もバッチリ。
グリッター ボディ プロテクション SPF50+/PA++++ 90g ¥2800/アナ スイ コスメティックス
おブスの処方箋②
繊細なパールのハイライトが絶妙! 肌がツヤンと輝く
フレッシュにつやめくハイライトとヘルシーなコーラルチークのコンビ。
ソーラーグロウ イルミネーティングパウダー デュオ 2 ¥7300/ドルチェ&ガッバーナ ビューティ
おブスの処方箋③
繊細ラメでびっしり目元を縁取れば、夏感もうるうる感も
キラキラなのに、きちんと大人なシャンパンゴールド。反射率が高いラメの効果で、瞳の印象をうるツヤに。
B IDOL グリッターライナー 01 ¥900(限定発売中)/かならぼ
おブスの処方箋④
不思議なほどしっくりとなじむメタリックリップ
メタリックなキラメキなのに、シックなオシャレ色。唇の乾燥対策も万全。
カネボウ モイスチャールージュネオ 114 ¥4000(9/4発売)/カネボウインターナショナルDiv.
【植松晃士の街角観察ルポ】バックナンバーはこちら!
▸【植松晃士 おブス!?おモテ!?の分かれ道】リモートワーク美人の条件!指先に【派手ネイル】&【フェイスライン】に緊張感
▸【植松晃士 おブス!?おモテ!?の分かれ道】マスクがデフォの今【アイメイク】で個性を発揮!
撮影/伊藤泰寛 ヘアメイク/松本晃幸 スタイリング/曽我部将人 イラスト/黒猫まな子 取材・文/楢﨑裕美
Edited by 松本 薫
公開日:
この記事に登場したコスメ(1件)