「おうち時間で、“かるかん”という和菓子を作りました」
―ドラマ『私たちはどうかしている』では、浜辺美波さん演じる七桜の同僚・城島裕介役を演じられる高杉さん。原作にも登場するキャラクターですが、どんな印象を持ちましたか?
「一番最初に感じたのは、爽やかで人懐っこいイメージ。演じていて徐々にやんちゃな印象になってきたので、“覚えたての敬語”くらいな喋り方で話すように心がけています。彼の成長と共に喋り方もきっと変わっていくと思うので、その部分を上手に表現できたらいいな」
―和菓子職人の見習い役ということで、実際に和菓子作りの練習をされたと伺いました。
「そうなんです。いや〜本当に難しかった。もともと手先が器用な方ではないですし、やっぱり普段はやったことのない動きが多いので、同時に演技をするのが大変でした。僕は見習いなので包餡を永遠とやっていたんですけれど(笑)。まだまだレベル1ですね。逆に、浜辺(美波)さんや横浜(流星)さんは、すごく上手でした」
―普段、お菓子作りはされるんですか?
「元々は全然しないんですけれど、自粛期間中に“かるかん”という和菓子を作りました。幼い頃からすごく好きなお菓子なんですよ。たまたま食べたいなぁと思ったので、2〜3回作りましたね。メレンゲ泡立てたりして」
―いきなり和菓子を作れるなんて、すごいですね!
「いや、本当に簡単なんです。皆さんがそう言ってくださるのでちょっと自慢げに話していますが、作り方を調べたらものすごく簡単なので、実は結構恥ずかしい……(笑)。“かるかん”とっても美味しいので、ぜひ作ってみて欲しいです!」
「裏方の技術スタッフさんって、すごくカッコ良いんです」
―もし高杉さんが何かの見習いになるとしたら、どんな職種につきたいですか?
「撮影部や照明部など、技術スタッフさんの見習いになってみたいです。昔から興味があって、すごくカッコ良いので好きなんですよ。気になってちょくちょく見に言ったりしています。あとはそれこそ、雑誌の編集さんにも興味があります」
―いわゆる裏方さんに興味があるんですね。
「そうですね。普段関わっているから余計に興味が沸くんだと思うんですが、雑誌や作品ができるまでがどうやって成り立っているのかという部分が特に気になります。もしそれがわかったら、次はこうするべきか?って、俳優としても今よりもっと早く動けるから良いなぁと思いますね」
「僕の周りには、結婚をさせまいとする友達が多すぎる(笑)」
―『私たちはどうかしている』は、15年前の出来事が元になっているストーリー。高杉さん自身が、幼い頃の記憶で今でも残っているエピソードを教えてください。
「小学3年生のとき、すごく怖い先生に当てられないようにずっと願っていたのは未だに覚えています(笑)。女性の先生なんですけれど、握力を鍛える器具がいつも教壇に置いてあって、プロレスのベルトを持って登校してきたこともあるんです。その先生に怒られることだけを必死に阻止しながら小学校生活を過ごしていましたね。結果、一度も怒られずに無事卒業しました」
―(笑)。高杉さんも、先生から怒られることがあったんですか?
「全然ありましたよ! 当時は僕、勉強が好きじゃなかったので。でも今は逆に好きです。何かを学ぶのってすごく楽しくて、昔大人から『勉強しとけよ』って言われた意味がわかるようになった気がします」
―ちなみに今、一番勉強したいことは?
「英語。僕の友人ですごく英語を喋れる人がいて、いつも英語で悪口を言ってくるんですよ(笑)。それに英語で返せるようになりたいですね。あと、パソコンの勉強もしたい。パソコンを使って色々作る作業できるようになりたいです」
―仕事とプライベート、高杉さんの理想像を教えてください!
「後輩に慕われるような、良い先輩になりたいなと思っています。僕、自分から『ご飯に連れて行ってください』って言えないんです。だから『今日、ご飯行こうか』ってすぐに誘ってくださる先輩を見たときにすごくカッコ良いなと思って。俳優の上地(雄輔)さんとか本当そうで、よく食事に連れてってくださるんです。すごく嬉しいし、僕もそういう先輩になるのが理想ですね。プライベートでは……もう少しスマートな30代を目指したいな」
―今回の作品では“偽りの結婚”もテーマとなってきますが、結婚観についてはどうですか?
「小さい頃は早く結婚するんだろうと思っていたんですけれど、今はあまり考えていないですね。僕の周りに、結婚をさせまいとする男友達がなぜか多いんですよ。幼馴染みにも、『お前には結婚させない!』って言われるし(笑)。でも、理想のプロポーズはあります。普段は格好をつけることがすごく苦手なんですけれど、プロポーズのときだけは格好つけて、ストレートな言葉で伝えたいんです。ベタだな、カッコ悪いなって思うようなやつも、そういうときは必要なんじゃないかなと思うから」
「メイクでスイッチを切り替える女性って、素敵だなと思います」
―今回VOCEに登場していただいたということで、高杉さん的・美容のこだわりを教えてください。
「お風呂とサウナかな。お風呂は湯船に浸かるのが好きで、最近はソルト系の入浴剤を入れてアイマスクをつけたまま浸かっています。このまま寝てしまうんじゃないかっていうくらいすごくリラックスできますよ。サウナは中学生の頃から通っているんですけれど、ボーッとできるし無心になれる。体調も改善されるのでオススメです」
―良いなと思う女性のメイクはありますか?
「赤リップ! きちんとリップが塗られている姿って、なんかカッコいいんですよね。僕も仕事のときはファンデーションを使うんですけれど、やっぱりスイッチが入るんです。メイクをすることでシャキッと切り替えているんだろうなというのがわかるから、素敵だなといつも思います」
高杉真宙(たかすぎ・まひろ)
PROFILE:1996年7月4日生まれ。福岡県出身。2009年、舞台『エブリ リトル シング’09』で俳優デビュー。映画『カルテット!』(’12)にて初主演を務めると、翌年は特撮ドラマ『仮面ライダー鎧武 ガイム』で仮面ライダー龍玄役を演じる。その後、ドラマ『サギデカ』(’19)、『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(’20)、映画『前田建設ファンタジー営業部』(’20/主演)、など多くの作品に出演。今後は、映画『糸』が8月21日(金)に公開予定。
ドラマ『私たちはどうかしている』
花岡七桜(浜辺美波)は、幼い頃和菓子職人の母が住み込みで働く老舗和菓子屋・光月庵で暮らしていた。しかしある日、光月庵の若旦那(鈴木伸之)が何者かに殺害され、彼の息子・椿(横浜流星)の証言で母親(中村ゆり)が逮捕されてしまう……。15年の月日が経ち、和菓子職人となった七桜。“容疑者の娘”と“被害者の息子”という立場になっていた2人は再会し、七桜だと気づいていない椿からいきなりプロポーズを受ける。正体を隠したまま“偽りの結婚”をし、母親の無実を証明するために光月庵に乗り込む七桜。しかしそこには、様々な逆境が待ち受けていたー。
8月12日(水)22:00〜スタート
出演/浜辺美波 横浜流星 高杉真宙 岸井ゆきの 和田聰宏 岡部たかし 前原滉 草野大成 山崎育三郎 須藤理彩 中村ゆり 鈴木伸之 佐野史郎 観月ありさ
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撮影/塩谷哲平(t.cube) ヘアメイク/堤紗也香 スタイリスト/荒木大輔 取材・文/高橋夏実
プルオーバー¥23800(nonnative/vendor 03-6452-3072)、パンツ¥32000(Cellar Door/untlim 03-5466-1662)、その他スタイリスト私物
Edited by 高橋 夏実
公開日: