美容成分の開発は日進月歩で発展し、話題のニューフェイスが続々登場。そこで、美容ファンなら、知っておきたいスター成分予備軍をご紹介。その中には、とんでもない実力派も。ぜひお見逃しなく！
植物由来の“次世代型レチノール”として注目【バクチオール】
インドのマメ科植物から抽出される成分。レチノールに似た作用を持つ天然由来成分として多くのナチュラルコスメに配合。
解説してくれるのは…
ビューティサイエンティスト
岡部美代治さん
Q.何がスゴイの？
レチノール特有のピリピリ感がない！
レチノールのようなピリピリとした刺激を感じることがない点。酸化を防ぐために朝は日焼け止めが必要というような併用の制約や禁忌成分がないのも、使いやすいところ。
Q.どんな効果がある？
エイジング作用へのアプローチ
高い抗酸化力が魅力。肌のコラーゲン生成を促し、ターンオーバーを調整するなど、エイジングケア成分として期待されているけれど、レチノールほど効果は高くありません。
今、世界中から注目される最旬エイジングケア成分【ＮＭＮ（エヌエムエヌ）】
ビタミンB3からつくられる化学物質。NMNはすべての⼈が体内に持っている物質であり、⺟乳の初乳などにも含まれる。
解説してくれるのは…
CloudNine 代表取締役
島本倖伸さん
Q.何がスゴイの？
人間が持つ7種類の“若返り遺伝子”をすべて活性化
NMNは、細胞内で加齢によって減少する物質NADへと変換される。このNADが“若返り遺伝子”の別名を持つサーチュイン遺伝子を活性化させてエイジングケアに働きかける。
Q.どんな効果がある？
年齢の時間軸を巻き戻すような研究発表が続々と！
サーチュイン遺伝子の活性化によって肌だけでなく、代謝やホルモンバランスにも影響が。ボディのゆるみやプチ不調など、幅広い加齢サインに働きかける可能性が期待される。
適度な酸化ストレスでメラニン叩いて砕く！ 【オゾン化グリセリン】
植物性のグリセリンにオゾン処理を施し、抗菌、抗ウイルス、創傷治癒など、さまざまな機能を持たせたもの。メディプラス製薬が独自開発した成分。
データ提供：メディプラス製薬
メラニンの試薬溶液にオゾン化グリセリンを加え、色素の変化を確認した実験では驚きの結果が！ メラニン濃度がかなり軽減し、ビタミンCと比べても高い有効性を確認できる。
解説してくれるのは…
メディプラス 製薬R＆P開発
塩田剛太郎さん
Q.何がスゴイの？
すでにあるシミの色自体を安全に分解し、目立たなくする
ターンオーバーを促し、角質層まで上がってきたメラニンには直接アプローチして叩く！ 本来人間を守るメラニンを操作して抑えるのではない、安全性の高さも魅力。
Q.どんな効果がある？
あらゆる悩みにアプローチする新生オールラウンダー
肌に居座るメラニンをクラッシュ！ だからこそ、シミ克服への期待値やトーンアップに至るスピード感も桁違い。バリア機能も向上。アトピーの改善を目指す人にも。
かのハイドロキノンよりもパワフルな効果を発揮【システアミン】
人の母乳に高濃度で存在し、パワフルな美白作用と抗酸化作用を持つ。他の美白成分にはない治療効果を及ぼす仕組みが。
解説してくれるのは…
あおいクリニック銀座院長
中野あおい先生
Q.何がスゴイの？
世界中のドクターが大注目の最先端“強力美白”成分
ナロシン水酸化阻害やメラニン移送阻害などのアプローチでメラニン生成をブロック。パーマ液のようなツンッとした刺激臭がするが白さへの引力は格別。
Q.どんな効果がある？
シミや肝斑が3～4日で薄くなるとの報告も。日々の違いも目で見て取れるレベル！
一日1回塗布するだけでOK。肝斑や色素沈着、シミ、くすみの変わり様は世界中で評判。ナイアシンアミドの相乗効果により、たるみ毛穴やゴワゴワ肌もスムーズに。
撮影／藤本康介（静物）、市谷明美（切り抜き） スタイリング／坂下シホ イラスト／Kayo Yamaguchi 取材・文／金子優子 構成／河津美咲 監修／岡部美代治
Edited by 河津 美咲
公開日：
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