腸内細菌の危機!? ビフィズス菌がほとんどいない!
冨士川「そして特徴的だったのはビフィズス菌がほとんどいなかったことです。一般的には腸内細菌の4~5%をビフィズス菌が占める場合が多いのですが、りんたろー。さんの場合は0.38%とかなり少ないことがわかります。ビフィズス菌が少ない人には便秘や下痢など、便通に問題がある人が少なくありません」
りんたろー。さんの全体に占めるビフィズス菌の割合
編集部「りんたろー。さんはよく下痢をされるそうなんですが、それもビフィズス菌と関係がありますか?」
冨士川「大いにあると思います。また、食欲を抑えたり、脂肪がつきにくくする働きなど、ダイエットにも役立つのがビフィズス菌です」
編集部「運動をがんばってもなかなかお腹の脂肪が落ちないのは、ビフィズス菌が少ないことが原因の可能性も?」
冨士川「そうですね。ビフィズス菌が増えればダイエットの効果がでやすくなる可能性はあります。ビフィズス菌が増えれば痩せやすくなるかもしれません」
編集部「それは増やさないわけにはいけませんね。どうすればいいですか?」
冨士川「簡単なのはビフィズス菌入りのヨーグルトを食べることです」
編集部「りんたろー。さんは真面目な方なので、一気にヨーグルトをたくさん食べてしまう様子が目に浮かびます」
冨士川「ビフィズス菌の種類を増やすためには、1種類のヨーグルトを食べ続けるのではなく、毎日違う種類を食べること。また、ヨーグルトは脂質と糖質が高いので食べすぎに注意しましょう。ヨーグルトの量は1日にコンビニで売っているような小さなカップ1つ分が目安。ダイエットを気にされる方は、毎日違う無糖タイプのヨーグルトを100~200gくらいが理想的です」
編集部「ヨーグルトは日替わりがポイントなんですね。唯一チャラ男に許された浮気は腸活だけですね!?(笑)」
冨士川「そうですね(笑)。毎日ヨーグルトを替えるのが難しい場合や糖質、脂質が気になる場合には、数種類のビフィズス菌が配合されたサプリを活用する方法もおすすめです。また、ビフィズス菌のエサになるさつま芋などの芋類をたくさんとる、1日1.5L以上の水分を摂る、お腹を冷やさないことも大切です。また、菓子類やジュース類の摂取に気をつけて、糖質量を減らす工夫も必要」
編集部「糖質を減らす目的なら、カロリーゼロのものはいいんですか?」
冨士川「カロリーゼロの食品や飲料で使用される人工甘味料が小腸で吸収されずに大腸に運ばれてしまい、大腸で悪さをするというエビデンスもあります。甘味がほしいときはカロリーゼロよりも、フルーツやフルーツパウダーなど自然なものを摂るのがおすすめです」
編集部「人工甘味料は実はダイエットの大敵という話も以前クリニックの先生におうかがいしたことあります」
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腸内細菌の多様性をアップさせる方法