今回のゲストは元宝塚歌劇団・月組娘役トップスターの愛希(まなき)れいかさん。実力派でずば抜けた人気を誇った希代の娘役トップスター。その魅力は宝塚退団後も深まるばかり。今回は主演舞台・ミュージカル『フラッシュダンス』のお話から、気になる愛希さんの美容の秘訣までたくさんお話しいただきました。
愛希れいかさんの他の記事をもっとチェック▼
元宝塚歌劇団・月組娘役トップスターの【愛希れいか】登場!
元宝塚歌劇団・月組娘役トップスターの【愛希れいか】のハマりもの!
ありとあらゆる太さのコテを持っていますよね(笑)、娘役って。
美夢ひまり(以下 美夢):在団中手放せなかった美容アイテムは?
愛希れいかさん(以下 愛希さん):ヘアアイロンはすごくたくさん持っていましたよね。ありとあらゆる太さのコテを持っていますよね(笑)、娘役って。
美夢:「どこで売っているの?」っていうすごく細いものとかね(笑)。
愛希さん:そう! 指くらい細いコテで前髪を巻くんですよね~。
美夢:在団中、特にメイクにこだわった役って何?
愛希さん:『1789』のマリー・アントワネットかな。『ベルサイユのばら』のマリー・アントワネットのようなピンク色の劇画のようなメイクではなく、肖像画のような、白というか陶器のような肌になるように研究しましたね。衣裳も割とポップでこれまでの宝塚のマリー・アントワネットとは違う感じでしたので、現代っぽくしたいなと思いました。
美夢:参考にしたものは?
愛希さん:肖像画と、ソフィア・コッポラの『マリー・アントワネット』という映画ですね。衣裳の雰囲気なども似ていたのでかなり参考にしました。
宝塚時代、とにかく自分の全身のバランスを研究してました
美夢:かつらを作るときに気をつけていたことは?
愛希さん:単純に自分が良く見えるように、形とかかつらをつける角度をただひたすらに研究することですかね。この世界に入らなければこんなに自分の頭の形や等身のバランスを研究することなんてなかったと思います。例えば、私は首がちょっと長めなので、ロングのかつらが意外と似合わなかったり。衣裳とのバランスもすごく大事で、バストアップで見て良くても、引いて全身で見たらいまいち……ということもよくあるので、ただただ研究ですよね。
美夢:宝塚以外の舞台だとヘアさんがついてくれるじゃない? 全然違う?
愛希さん:全然違いますね。もう慣れなくて(笑)。宝塚だと早替わりの時って袖に入ったらまずかつらを取るじゃないですか。ピンを外しながら走るみたいな。今は「かつらに触らなくていいよ」と言われるんですけど、どうしても自分で外そうとしちゃう。手が自然にかつらを取ろうとしちゃうんですよね。形とかも全部やっていただけますが、これまでずっと自分でやってきたのですべて丸投げするようなことはできなくて。ヘアさんやメイクさんとは何度も話し合います。
宝塚を退団して、美容時間が増えました。朝も夜もスチーマー!
美夢:退団して美容との向き合い方は変わりましたか?
愛希さん:現役時代ってお稽古場から役に合わせてヘアアレンジとか、メイクをしていたので、朝すごく時間がかかっていたんですよね。今はアントワネットのようなヘアアレンジとかはしないので(笑)、すごくナチュラルになりました。あと、現役時代に比べて時間があるので、スチーマーなどを取り入れたり、美容時間が増えましたね。朝起きてスチーマーして、夜もリファでマッサージしながらスチーマーして、そんな時間が増えましたね。
パナソニック スチーマー ナノケア EH-SA9A オープン価格
美夢:現役時代は特にトップさんは忙しいもんね。時間があるなら寝たいしね。
愛希さん:そうなんですよ、とにかく寝たかった(笑)。あと自粛期間にストレスで肌が荒れてしまって……。これまで使っていたスキンケアを一度全部やめて何もつけない時間を作りました。食べるものだけ気を付けて、中から回復するようにと。
美夢:主に何を食べていたの?
愛希さん:お味噌汁は毎日作っていました。バランスを考えて食べるようになりましたね。宝塚時代はそんなこと考える余裕もなかったのですが、最近は料理もするようになって、スキンケアどうこうの前に身体に入れるものから気を付けようと心がけています。あとはお水をたくさん飲んでいます。
美夢:ちゃぴが料理をしているところが想像できない……。
愛希さん:ですよね。でも本当にするようになったんです(笑)。豆腐のお味噌汁を作ったり、海藻類を意識して摂るようにしたり。自分でも意外でしたが苦じゃなくできています。
美夢:お水は何かこだわりはある? 硬水が良い……とか。
愛希さん:硬水良いんですよね。でも苦手で……軟水派です。水素水もいいって聞くけど、私は普通の水なんですけど(笑)。
マスカラは絶対これ。愛希さんの愛用品は?
美夢:メイクをするときに愛用しているコスメはある?
愛希さん:ヒロインメイクのマスカラですね。舞台でも使っていたし、普段も使っているし、結構昔から愛用しています。にじまないし汗や涙にも強いし、でも落としやすいのでマスカラは絶対これ。
ヒロインメイク ロング&カールマスカラ アドバンストフィルム 01 ¥1200/KISSME(伊勢半)
ヒロインメイク マイクロマスカラ アドバンストフィルム 01 ¥1200/KISSME(伊勢半)
美夢:他にリピートしているコスメは?
愛希さん:ヒロインメイクのアイライナーも好きなんですけど、ラブライナーのアイライナーも好きで結構リピートしていますね。
愛希さん:あとMiMCのファンデーションとチークもリピ買い! 石鹸オフできるので肌に優しいですよね。
MiMC ミネラルリキッドリーファンデーション SPF22/PA++(リフィル&ケース) 101 ¥6500
美夢:ラブライナーはカラバリも豊富だけどカラーメイクもする?
愛希さん:遊びで時々しますよ。寒色はあまり使わないですが、ピンクとかボルドーとかは使いやすいですね。メイクも色々と幅を広げていきたいです~。
こちらの記事もチェック!
▶︎ 【愛希れいか】韓国ミュージカル『マリー・キュリー』で新たなる挑戦へ!
【愛希れいかさん・プロフィール】
愛希れいか(Reika Manaki)
福井県出身。2009年宝塚歌劇団に入団。宙組公演『薔薇に降る雨/Amour それは…』で男役として初舞台を踏む。その後、月組に配属される。10年『ジプシー男爵』で初めて娘役を演じ、11年に男役から娘役へと転向する。12年、月組トップ娘役に就任。在団中の主な出演作は、『ロミオとジュリエット』『ME AND MY GIRL』、『1789 -バスティーユの恋人たち-』など。18年『エリザベート -愛と死の輪舞-』(エリザベート役)で宝塚歌劇団を退団。退団後初ミュージカルとして19年『エリザベート』へ出演後、『ファントム』に出演するなど、活躍を続けている。
ミュージカル『フラッシュダンス』
『作品紹介』
1983年に公開され、世界中で大ヒットを記録した青春映画『フラッシュダンス』舞台化した作品。生演奏による「ホワット・ア・フィーリング」「マニアック」などのヒットソングに乗せて迫力のあるダンスが展開する。主人公アレックスや彼女を取り巻く人々と織りなす、夢と友情、そして恋を描いた青春物語。
ミュージカル『フラッシュダンス』
2020年9月12日(土)~26日(土) 都内・日本青年館ホール、
2020年10月3日(土)~4日(日) 愛知・日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
2020年10月8日(木)~11日(日) 大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演予定。
公式サイト http://flashdancethemusical-jp.com/
撮影/当瀬真衣 ヘアメイク/杉野智行(NICOLASHKA) スタイリング/山本隆司 取材・文/美夢ひまり
※愛希さん衣装/すべてスタイリスト私物
Edited by 三好 さやか
公開日:
この記事に登場したコスメ(2件)