“腸が整えば、気持ちも整う”自分の機嫌は腸でとる!
「ヤクルト1000」が売り切れ、コンビニにはヨーグルトがずら~りと並び、世の中は空前の腸活ブーム。今や便秘だけでなくメンタルも腸次第だとか。ゴキゲンな毎日に腸活は欠かせない!
教えてくれたのは…
松生クリニック院長
松生恒夫先生
医学博士。これまでに5万件以上の大腸内視鏡検査を行う腸を知り尽くす専門家。『大丈夫!何とかなります ストレスは解消できる』(主婦の友社)ほか著書多数。
その【イライラ】【くよくよ】【もやもや】、腸が弱っているからかも!?
理由もないのにイライラしたり、落ち込んだり、それは腸の働きが弱っている可能性も!? 腸研究のキーワードは「腸脳相関」。腸で気持ちが不安定になるその理由とは?
なぜなら……理由1◆脳と腸はストレスを共有しあっているから!
緊張してお腹が痛くなったり、旅行先で便秘になったり、これはストレスが腸に影響を与えているサイン。
「『腸は第二の脳』といわれるように、脳の次に神経細胞が多く存在する器官。腸と脳はお互いに影響し合っていて、ストレスさえも共有しています。ですから脳のストレスを取り除くには、腸のストレスを取り除かなければなりません。腸のストレスを取る、つまり腸内環境を整えることでストレスを軽減することができます」(松生先生)
なぜなら……理由2◆腸は人体最大の免疫器官だから
疲れがたまると、気分も落ち込みがち。ストレスに負けない体をつくるのにも腸活が重要。
「腸は体の最大の免疫器官です。腸内環境が悪くなり、免疫機能が働かなくなると、さまざまな病気にかかりやすくなり、ストレスへの耐性も弱くなります。免疫力アップにも腸活は欠かせません」(松生先生)
なぜなら……理由3◆しあわせホルモン セロトニンの約95%は腸でつくられるから
しあわせホルモン・セロトニンが減ると不安やイライラを感じやすくなる。つまりゴキゲンにはセロトニンが欠かせない!
「セロトニンの約95%は腸でつくられ、脳でつくられるのは全体の1%ほど。医学的に腸と脳でつくられるセロトニンの関連性は明らかになっていないのですが、セロトニンの分泌量が少ないうつ病患者に便秘を訴える人が多いのは事実。そのため脳と腸のセロトニンの間に何らかの関係性があると考えられています」(松生先生)
つまり……腸の元気を取り戻せば、“ゴキゲン”が手に入ります!
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2大腸活栄養素とは?