ますますエネルギッシュに加速する 神崎恵「進化する美のセオリー」
この秋のテーマは、自己満足の一歩先にある美しさ
もっと美容を、なにより自分を楽しむために必要なのは、周囲を納得させるだけの“圧”を持つこと。もちろん“圧”といってもただただ強引に振る舞うことではありません。例えば少々チャレンジングなメイクでも、それを堂々と楽しむ姿勢や、洋服や小物でバランスを取れる賢さを持っていれば、周囲に「らしいね、素敵だね」と言わせるパワーを発揮することができます。私さえ楽しければいいという自己満足を超え、それを見た周囲の人をも清々しい気持ちにさせる。そんな力のあるキレイを、私は“圧”だと定義しています。
今まで美容を愛してきたからこそ、メイクの基本的なセオリーは習得済み。だからこそこの秋は、基本を踏まえた上での気分ファーストでいきたい。思いっきり引き算なメイク、女であることを楽しむ盛りメイク、今までは“観賞用”だったような大胆な色を使ったメイク。そのすべてを独りよがりにならずに楽しめたら、毎日はもっと輝くと思うのです。
“ハイライトも豊富な今季、気分に合った表情のツヤを選べるのが楽しい”
透明なツヤを肌やまぶたに宿し、唇にはハッとするほど鮮やかな赤を。最近、感じることの多かった“気持ちいいものだけを纏いたい”という気分にフィットするメイク。ともするとカジュアルになる軽いツヤ感のシャドウやハイライトとドラマティックな赤リップ。相反するムードを持つアイテムの共存もまた、周囲を納得させる“圧”があれば、いとも簡単。ヘアもほどよくルーズに仕上げて新しい季節を心地よく。
<EYESHADOW>
ディメンショナルビジョンアイパレットアリー 01 ¥6500(8/19発売)/THREE
アイシャドウパレットの左上をアイホールにぼかす。右上を上まぶたのキワと涙袋にごく薄くオン。左下を上下の目尻のキワにのせる。
<BASE>
レ ベージュ フリュイド アンルミネール ベル ミン 30ml ¥6000/シャネル
ハイライトを眉間、眉間から左右の目頭の間までの鼻筋、目尻の下、顎先に少量ずつオン。軽やかな光をちりばめてみずみずしい表情に。
<LIP>
ルナソル プランプメロウリップス 09 ¥4000(8/7発売)/カネボウ化粧品
リップは輪郭より少し大きめに塗る。
“甘く、やわらかな色を凛とした風情で纏うそんなバランスも気になる”
このメイクはハンサムなブラックドレスからインスピレーションをもらって組み立てました。凛とした風情に仕上げるためのに今回選んだのは、ブラックやネイビーなどの強い色ではなく、ミルキーなオレンジやピンクといった甘くてやわらかな色たち。色がフェミニンでも、シャープな入れ方をして、シックなブラウンのリップを合わせれば、こんな風にカッコよさを表現できます。新鮮な気持ちになりたいときには、メイクのセオリーをちょっと崩してみるのもおすすめです。
<EYESHADOW>
デザイニング カラー アイズ 133 ¥6800(8/1限定発売)/SUQQU
アイシャドウパレットの右上をアイホールと涙袋に淡くぼかす。上まぶたのシャドウを塗った部分と素まぶたの境目を左上をのせてなじませる。
<EYELINER>
ルナソル シークレット シェイパーフォーアイズ 01 ¥2800(8/7発売)/カネボウ化粧品
上まぶたの目頭から目尻にラインを引く。目尻は少し延長してキリッと。やわらかな色でもしっかり締めることで凛とした目元に。
<CHEEK>
オーガズムX チークパレット ¥5900(8/28限定発売)/NARS JAPAN
チークパレットの中央と右を混ぜ、頰骨に沿って斜めにのせてシャープな骨格に。
<LIP>
コンスピキュアス リップグロス 04 ¥4100/アンプリチュード
リップは輪郭通りにオン。
【2020年秋新色】のコスメと記事はこちらから!
撮影/寺田茉布(LOVABLE/人物)、伊藤泰寛(静物) ヘアメイク/犬木愛 スタイリング/石関靖子 取材・文/中川知春
Edited by 大森 葉子
公開日:
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