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あなたは大丈夫!?
自律神経の乱れチェック!
教えてくれたのは…
せたがや内科・神経内科クリニック院長
久手堅司(くでけんつかさ)先生
「自律神経失調症外来」をはじめ、「肩こり外来」「頭痛外来」「気象病・天気病外来」など、専門的な外来を立ち上げ、患者のニーズに寄り添う。幅広いメディアでも活躍し、「毎日がラクになる! 自律神経が整う本」や「面白いほどわかる! 自律神経の新常識」(ともに宝島社)など、自律神経に関する本を数多く手掛けている。
【Twitter】@kudekentsukasa
【公式サイト】https://setagayanaika.com/
そもそも「自律神経」ってなに?
「生命を維持するために24時間、体を調整するシステムです」
自律神経とは、脳の中心から、背骨(脊椎)の中を通り、全身の各器官につながっていく神経のこと。呼吸や心臓の働き、胃腸の消化活動、体温の調節など、生命を維持するために必要な働きを良い状態に管理している機能です。
自律神経の話によく出てくる「交換神経」と「副交感神経」ってなに? その2つの違いは?
「交感神経が優位な状態が“ONモード”であり、副交感神経が優位な状態が“OFFモード”」
「交感神経」は、車でいうところのアクセルであり、心や体が興奮状態のときに入るスイッチです。一方、「副交感神経」は、ブレーキの役割。ゆったりした気分のときやリラックス状態のときにスイッチがオンになります。この正反対の作用を持つ2つの神経がバランスを取ることで、環境や外的な状況に応じた体内の状態を保つことができています。
自律神経が乱れると、どんな問題があるの?
「体にさまざまな不調が現れます。今、抱えている“プチ不調”は自律神経が原因の可能性も」
自律神経の乱れは、内臓の働きの悪化や血流の低下を招くなど、不調を生み出す多くの原因につながります。頭痛やめまい、不眠、やる気のなさ、肩や首のこりなど、体の不調以外にも、イライラや不安感、クヨクヨしやすくなるなど、メンタル面への影響もあります。また、睡眠や胃腸、血流にトラブルが生じれば、肌あれや肌老化にも関係してきます。
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自律神経が乱れる原因は? 対策は?
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