仕上がり&総合評価
最後は、モデルの肌に実際に塗ってみた状態をチェックしていこう。見た目の美しさはもちろん、鼻のわきの赤みなどはカバーできているか、毛穴は目立たなくなっているか、肌の質感はどう変化するかなど、総合的な観察を。塗布時ののびのよさなども、参考にして。
◆06 ヘレナ ルビンスタイン
透明感バッチリなのは大人の肌に嬉しいかぎり
しっかりとした固めのテクスチャー。のびは重ためだけれど、のばせば思っていた以上に薄づきで透明感のある仕上がり。肌色にスッとなじむ感じで、白浮きすることもない。潤いを逃がさない効果は今回検証した10品中4位。ただテカリやヨレ、くすみが出そうなのでお直しを。カバー力が少し物足りない場合は、コンシーラーや下地で補整したい。
本来の肌色になじむナチュラルな仕上がり。ツヤはやや控えめ。
◆07 マキアージュ
“素肌そのものがキレイ”を自然に演出してくれる!
手に出したときは少し固いクリーム状だけど、肌の上にのばした瞬間、スッとやわらかくなってスルスルと広がっていく。さらに付属スポンジを使えば、薄く均一にフィット。シミなどの色ムラ、毛穴といった凹凸は目立ちにくくなる。時間が経ってもカバー力はあまり変わらないけれど、テカリは出そう。オイルコントロールは忘れずに。
塗るとワントーン明るくなる感じ。ツヤは控えめでセミマット肌に。
◆08 メイベリン
くすみ知らずのツヤツヤ美肌に!
なめらかでのびのいいテクスチャー。肌の上を軽やかに広がってフィットする感じ。ムラっぽくならないようにきちんとなじませる必要がありそうだ。カバー力そのものはそんなに高くないけれど、黄みがかった色のおかげで赤みなどは目立たなくなる。時間が経つとヨレが出るが、基本的に汗にも皮脂にも強く、美肌をキープできるはず。
黄みがやや強いせいか、赤みはキレイに隠れ、ツヤっぽい仕上がり。
◆09 ランコム
夏の太陽に映えそうな健康的なツヤをプラス
付属パフで押すとリキッドがメッシュからしみ出てくる形態。ドバッとつかず肌にちょっとずつ塗布できるから、濃さが調整できるのが便利。黄みがやや強いため、自分の肌に合う色を見つけたほうがいいだろう。色ムラをカバーする効果はあるけれど、毛穴を隠したいなら補整ツールを投入して。お直しで対処すべきは皮脂由来のテカリ。
みずみずしいテクスチャーでツヤのある素肌っぽい仕上がりが叶う。
◆10 ローラ メルシエ
見事な毛穴カバー力でつるっとなめらか♪
スポンジにリキッドがしみこんでいて、付属パフで押すと液がついてくる。軽やかで膜感のないつけ心地。量はたっぷりつくけれど、サッと肌にのせても塗りムラにならないところが優秀。厚塗り感なく色ムラや毛穴などをカバーできる。くすみは出ないけれど、時間が経つとヨレやテカリが気になるかも。お直しで美肌を復活させて。
明るくつややかな仕上がり。塗りムラもなく均一につけられる。
【サイエンスな結論】
湿度や温度がぐんぐん上がるこの時季、心配なのは化粧くずれ。汗にも皮脂にも強いのは、08(メイベリン)。メイク直しも最小限で済みそう。くすみたくない人は07(マキアージュ)、08、09(ランコム)、10(ローラ メルシエ)を選べば、夕方になっても明るい素肌をキープできるはずだ。最近のベースメイクでの重要ポイントである透明感は06(ヘレナ ルビンスタイン)と08で叶う。ベースメイクの仕上がりにツヤを求める人は、08、09、10を選んでみて。表面をコートして潤いを逃がさないのは06、07。
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撮影/石田健一(実験)、木村元明(静物) 実験/エフシージー総合研究所 取材・文/穴沢玲子 構成/佐野桐子
Edited by 佐野 桐子
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