2020最新【春夏ファンデ】を調査！【潤い＆カバー力】を叶える優秀作は？｜実験VOCE

仕上がり＆総合評価

最後は、モデルの肌に実際に塗ってみた状態をチェックしていこう。見た目の美しさはもちろん、鼻のわきの赤みなどはカバーできているか、毛穴は目立たなくなっているか、肌の質感はどう変化するかなど、総合的な観察を。塗布時ののびのよさなども、参考にして。

◆01　イヴ・サンローラン

毛穴も色ムラもカバーして時間が経ってもくすみゼロ！
ゆるめのリキッド。最初は少し重たい感触かなと思うけれど、肌にのばせばスルスルと。フィット感があるので、手早くのばしたほうがムラにならないだろう。時間が経ってもくすまないけれど、テカリやヨレは出そうなので、皮脂には注意を。液がしっかりついて毛穴もシミも隠してくれるが、厚塗り印象にならないのは本当に優秀。

かなりのカバー力。でも明るくナチュラルな、ツヤのある仕上がり。

◆02　ジバンシイ

汗にも水にも強いから真夏でも涼しげ美肌
コクのあるテクスチャーのクッションファンデで、水分蒸散を防ぐ効果はナンバーワン。パフには少量ずつ液がつき、調節も簡単なので、ベタッとつきすぎることはなさそう。肌にのせれば薄くついて、塗り重ねてもムラにはなりにくい。大きなメイクくずれはなさそうなので、お直しできない日も安心。乾燥しがちな人におすすめ。

ふわっと肌にのって毛穴などをカバー。仕上がりはマットな感じ。

◆03　シャネル

潤いを逃がさないから乾燥肌も輝きをキープ
とろみのあるリキッドで、見た目からは想像もできないほどのびがいい。手でサッと塗ってもムラにならず、色ムラや凹凸を見事に隠してくれる。しっかり肌にファンデがのるタイプなので、水分蒸散を防ぐ効果もバッチリ。水、皮脂にも強いため、時間が経ってもヨレたりくずれたりしない。でもくすみが出るかもなので、対策は必要。

明るすぎず、セミマットな仕上がり。カバー力はかなり高いほう。

◆04　SUQQU

くすみ知らずのファンデで透明感のある肌を演出
ゆるくしゃばっとした水っぽいテクスチャー。薄くスッとのびて、消えていくように肌になじんでいく感じ。透明感はバッチリ、でもそのぶん、カバー力はあまりないかも。毛穴や色ムラが気になるなら、コンシーラーなどで補整したほうがよさそうだ。水には強いけれど油分には弱いので、時間が経つとくずれが出そう。お直しでフォローを。

肌色にスッとなじむ感じで、セミマットな肌に。かなりナチュラル。

◆05　ナチュラグラッセ

くすみにくいからこそ夕方までクリアな肌に
ゆるく軽やかなテクスチャーのリキッド。スルスルとのびてから、フィットする感じ。少し粉っぽいのか塗り筋が残ってしまうこともあるので、なじんでしまう前にしっかりとのばそう。薄づきでとてもナチュラルな仕上がりだけど、カバー力はあまりないから、隠したい悩みがあるならコンシーラーなどを併用したい。テカリとヨレに注意。

薄づきで透明感があり、ツヤのある仕上がり。カバー力は低いほう。

【サイエンスな結論】

湿度や温度がぐんぐん上がるこの時季、心配なのは化粧くずれ。汗にも皮脂にも強いのは、02（ジバンシイ）、03（シャネル）。この2点はメイク直しも最小限で済みそう。くすみたくない人は01（イヴ・サンローラン）、02、04（SUQQU）、05（ナチュラグラッセ）を選べば、夕方になっても明るい素肌をキープできるはずだ。最近のベースメイクでの重要ポイントである透明感については04、05がいい結果だった。ベースメイクの仕上がりにツヤを求める人は、01、05を選んでみて。表面をコートして潤いを逃がさないのは02、01、03。毛穴や色ムラなど、隠したいものが多い大人は01、02、03を塗っておけば間違いなし！

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撮影／石田健一（実験）、木村元明（静物）　実験／エフシージー総合研究所　取材・文／穴沢玲子　構成／佐野桐子