連載 VOCE特別インタビュー

【中川翔子】“私は何が出来るんだろう?”と、世の中で戦う人たちを見ると考えてしまうんです

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“ギザかわゆす”などのしょこたん語でヲタ女子ブームを巻き起こした、中川翔子さん。デビュー20周年を記念して発売する写真集を提げて、VOCEに登場!

10年ぶりとなる写真集に関するエピソードはもちろん、いつまでも我が道を進むための方法から美容液重ね塗り(!?)の美容ワザまで、 “しょこたん流・ギガンティックハッピーな生き方”をたっぷりとお届け。3回にわたるスペシャルインタビュー、第2回!

「自分の“好き”を発信したことで、息が吸えるようになったんです」

──20年間芸能活動をされてきた中で、中川さんにとってのターニングポイントはありますか?

中川「めっちゃありますね。毎年ヤバイっていうピンチが起こるけどギリギリ助かったり、ハイライトになるような嬉しい出来事が降ってきたり、そういうことがすごく多いんです。

最近の出来事とリンクするような大きなターニングポイントは、ブログを始めた18歳の頃。当時はまだSNSがあんまり浸透してなかったなぁ。私はすごく陰キャだったので、お仕事も学校も全然上手くいかなくて、せめて好きなことを“好きだった”と言ってから消えていきたい、みたいな感じで、明るい遺書のつもりでブログを始めていたんです。

オタク文化がまだ虐げられている頃だったんですけど、『本当はこれが好きだ!』と思い切って言ってみたら、『私もです!』と声をかけてくださる方がびっくりするほどたくさんいて。そこで、やっと息ができた気がしたんですよね。

このときの自分を思い出した出来事が、コロナ禍になってすぐ。お仕事が全部なくなって、“あぁ、ついに終わった……”と思っていたんですよ。毎年、“これで最後かな”と覚悟しながらやっていたつもりでも、やっぱり急に暇な時間ができるとロクなこと考えられなくて。だからゲーム実況でも始めてみようかなと思ってやってみたら、好きなことを思いっきり喋っているから、6時間ぐらい止まらなくなっちゃって(笑)、夜中なのに海外も含めて2万人くらい集まってくれたんです。

そこで、“あぁ、そうか! 私は元々こうやって息をしていた人だったんだな”って思い出して、YouTubeを本格的に始めるきっかけになりました。そのおかげで最近は学生時代にできなかったことをやれているので、これもターニングポイント的な出来事です。陰キャのくせに陽キャなことをやってみるのがすごく楽しい(笑)」

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しょこたんとYouTubeの関係性

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