教えてくれるのは……
植松晃士さん
ファッションプロデューサー。VOCE読者にとっては“ファッション×美容”のご意見番。
今月の美の格言:顔のあちこちキラめかせて若さも女っぽさもフォロー
定番だし、みんな着ているしで、油断しがちな、あのトップスにも落とし穴が。デコルテも顔も含めてトータルでイイ女を目指して。
植松「Vニット女子、どう思う?」
編集E「働く女子の定番ファッション、Vネックニットのことですよね?」
植松「Vの部分からレースのキャミがはみ出ているようなタイプが気になるのよ」
編集E「確かにレース内蔵の、ありますね!」
植松「レースって西洋の貴族文化から生まれたもので、とても繊細な刺繍が施されていて、お姫様のワードローブにあしらわれていたり、と本来は上品で、上流の象徴なんだけど……」
編集E「違うんですか?」
植松「あの状態でチラ見えすると一気に下着的に見えて、なんだかチープなエロさが出てきちゃうのよ」
編集E「女らしさを狙って選んだはずが、チープでエロ……。避けたいですね」
植松「ランジェリーは個人的に楽しむものだし、見せる相手も特定な人に限られるじゃない? それを公共の場で見せてしまうとハラスメントになる気がしていて、その要素を十分はらんでいるの」
編集E「レース素材だからですかね?」
植松「とはいえ、普通のキャミがチラ見えしても“わざわざ、それ見せる必要ある?”的な重ね着の失敗感、野暮ったさを感じがちで。そもそもVニットの空きが中途半端なのが問題なんだけど、セクシーや抜け感を重視するならUネックやボートネックのほうがベターね」
編集E「もちろん、レースもキャミもチラ見えなしで、ですね」
植松「そう。しかも今ってワンサイズ展開ばかりで、ゆったりしたシルエットでしょ? そのうえ、スカートにウエストインまでしているから、くびれてほしい胴回りがもたついて見えて、セクシーな女らしさとは無縁。だったら、ピタッとしたボディコンのほうが潔くて女っぽいわね。そしてもうひとつの問題が、ネックレス。学生時代や20代前半、当時の彼氏からプレゼントされたようなゴマ粒ダイヤは、もう、おやめなさい!」
編集E「ゴマ粒ダイヤ!(涙)」
植松「若いときならいいの、たとえ、ゴマ粒大でも。なぜなら本人がキラキラしているから。でも、年齢を重ねて、本人の輝きが失われ始め、肌の質感もマットになってくると、断然、輝き不足。みずから値下げしているようなものよ。つけるなら、せめてアラサーはご飯粒大を!」
編集E「輝きのフォローが必要ですね」
植松「そう、肌の露出が多い分、見えているキラメキが左右するから、上品なパールを含むコスメもいいわね。肌に、目元に、唇にと、いろんなアイテムで、キラキラ、ツヤツヤさせるのが正解。オトナになればなるほど、そういう技の格差で印象の格差も広がりがち。格差埋めのために新しいコスメを投入するのも手ね!」
【おブスの処方箋①】
つやっぽく上気した頰を生み出すキラツヤチーク
青みピンクとブラウンを合わせることで、肌に溶け込みながら、涼やかな肌印象に。立体感の演出も◎。
ルナソル カラーリンググレイズ 03 ¥6200/カネボウ化粧品
【おブスの処方箋②】
ブルーニュアンスのきらめきで透明感マシマシに! ブルーパールがたっぷり揺らめくリップを手持ちリップに重ねれば、キラキラで神秘的。
リップスティック コンフォート エアリーシャイン 06 ¥3500/RMK Division
【おブスの処方箋③】
ほんのりピンクのオーラで肌を包み込み、ピュア&ヘルシー化
なめらかでフレッシュなリキッドにピンクの光をブレンドしたハイライター。明るい顔色に。
ル ブラン ロージー ドロップス 30ml ¥6000/シャネル
【おブスの処方箋④】
みずみずしい光はまぶたにはもちろん頰骨の高い位置にもOK!
シェイクして使う水ツヤアイシャドウの新色はハイライトカラー。クリアな光の粒が魅惑度をアップ。
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▸【植松晃士】“枯れ木”スタイルの茶色女子は【カラーコスメ】を取り入れるべし!
▸【植松晃士】後ろ姿美人になるために【お尻ナス化】を避けるべし!
撮影/伊藤泰寛 ヘアメイク/高橋亜希 スタイリング/曽我部将人 イラスト/黒猫まな子 デザイン/南雲みどり 取材・文/楢﨑裕美
Edited by 遠藤 友子
公開日:
この記事に登場したコスメ(2件)