教えてくれたのは…
ウォブクリニック中目黒総院長
髙瀬聡子先生
皮膚科医。丁寧なカウンセリング、的確な診療に定評があり、全国から受診希望者が来院。多くのメディアでも活躍中。
春や秋に「肌が赤くなる、かゆくなる」「いつも使っている化粧品があわなくなる」と感じる人は、花粉が原因で肌荒れを起こしているかもしれません。
アレルギー症状を引き起こさないためには、マスクやメガネを着用して花粉をブロックすることが大切です。
今回は皮膚科医監修のもと、花粉症で肌荒れする原因と対策を解説。
肌のかゆみや赤みなどの肌トラブルを予防するグッズやスキンケアアイテム、イハダやキュレルなどVOCEおすすめのコスメまで紹介するので、肌荒れに悩む方は参考にしてください。
記事の後半では花粉の時期をのりきるメイク方法まで解説します。
「肌が敏感になってファンデーションが使えない」「涙や目薬でアイラインが滲む」などのお悩みがある方は要チェック!
春や秋の肌荒れは花粉が原因?
「春や秋になると肌が荒れる」「化粧ノリが悪い」「カサカサする」などと感じている場合、その原因は空気中に飛散している花粉にあるかもしれません。
ウォブクリニックの皮膚科医・高瀬先生によると、花粉はもともと無害なもの。
しかし、体が花粉をアレルゲンとして感知するとたちまち抗原抗体反応を起こしてしまい、花粉症の症状をもたらすと言います。
花粉症の症状として代表的なのは目元のかゆみや鼻水、のどの炎症などが挙げられますが、近年ではかゆみやだるさ、熱っぽさを覚えるだけでなく、肌荒れをする人が増えてきています。
花粉の飛ぶ量が増える季節はアレルゲンの絶対量が多くなるため、肌が刺激を受けやすく、敏感になって肌荒れや炎症を起こしやすいそうです。
花粉症といえば春や秋のイメージがありますが、花粉は一年中飛散しているため、人によっては季節を問わず肌荒れなどの症状に悩まされることも。
花粉による肌荒れの主な症状
花粉症で見られる肌荒れの症状としては次のようなものが挙げられます。
- かゆみ、赤みがみられる
- 腫れる
- いつもの化粧品があわなくなる
- ヒリヒリする
- ぶつぶつができる
花粉による肌荒れを治すための対策・予防する方法
花粉による肌荒れを治したい、また予防したい場合は、次の方法を試してください。
- マスクやメガネなどで花粉をブロックする
- 花粉の付着を防ぐためつけまつげやエクステはお休みする
- スキンケアで乾燥を防ぎ皮膚のバリア機能を正常に保つ
- インナーケアを行う
ここからはそれぞれの方法について詳しく解説していきます!
マスクやメガネなどで花粉をブロックする
花粉による肌荒れを治したり、予防したりするにはまず、アレルゲンである花粉を物理的にブロックすることが大切です。
日頃からマスクやメガネを着用し、肌や粘膜に花粉が付着しないようにしましょう。
さらに、肌や髪に吹きかけることで花粉をつきにくくするスプレーの使用もおすすめです。
VOCEのおすすめアイテムは次の2つです。
- イハダ『アレルスクリーン EX』
- カルテ『クリニティ スキンプロテクト スプレー
資生堂薬品 PR 生川陽子さん
花粉シーズンの必需品、イハダアレルスクリーンがパワーアップしました。特許取得済み・花粉ブロック成分が20%増量です!
コーセー PR 津野香織さん
朝の出勤前や外出前、イベントなどでマスクをしたくないときにおすすめ! メイクの上からスプレーするだけで、肌と髪をガードします。
花粉の付着を防ぐためつけまつげやエクステはお休みする
花粉の時期は、敏感な目元のメイクに注意が必要です。
つけまつげやエクステは、花粉がつきやすくなるうえ、接着のりでアレルギーを起こす人もいるので、お休みしましょう。
スキンケアで乾燥を防ぎ皮膚のバリア機能を正常に保つ
肌は乾燥すると刺激を受けやすい状態になります。
花粉による肌荒れの症状を防ぐには、日頃からスキンケアで保湿を徹底し、バリア機能を保つことが大切です。
花粉の季節には、外的刺激からのバリア用のミスト化粧水やスプレーを使うことがおすすめ。
ラ ロッシュ ポゼ『トレリアン ウルトラ8 モイストバリアミスト』はメイク前や外出前に吹きかけることで花粉や乾燥などの外的刺激から肌を保護できます。
すでに花粉による肌荒れが起きてしまっている場合には、当記事内の「花粉で肌荒れしているときの正しいスキンケアとおすすめコスメ」を参考にしてください。
インナーケアを行う
教えてくれたのは…
みぞぐちクリニック院長
溝口 徹先生
栄養療法「オーソモレキュラー」の第一人者。栄養学的アプローチでアレルギーや精神疾患など数々の治療にあたる。著書は『花粉症は1週間で治る!』(さくら舎)ほか。
アレルギー治療の専門家である溝口徹先生によれば、腸内環境を整えることは花粉症の症状の緩和につながるといいます。
腸内環境を整えるには、次のような食品を控えることをおすすめします。
- パンやうどんなどの小麦製品
- 牛乳やヨーグルトなど乳製品
- 米やスイーツなどの糖質
さらに、腸内環境改善には、体重1kgあたり1gのタンパク質の摂取が必要だとか。
溝口先生
50kgの人なら一日に50gのタンパク質が必要で、卵なら約10個分に相当する量。タンパク質20gの目安は手のひら1枚分くらいの肉や魚、卵なので、この量を3回食べよう。
そのほか、海藻類や葉物野菜から食物繊維を摂取することや、イワシやサバなどの青魚、ナッツ類やアマニ油、えごま油からオメガ3系などの良質な脂質を摂ることも大切です。
腸内環境を整えるにはビタミンD、乳酸菌も重要なので、小魚やきのこ類、漬物やキムチを食べるのも効果的だそう。
ビタミンDについて詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
また、ウォブクリニックの高瀬先生によれば、サプリで乳酸菌を摂取することもおすすめです。
皮膚科医・髙瀬聡子先生
アレルギーによって起こる花粉症は、腸内環境のバランスを整えると症状を和らげることができます。乳酸菌のサプリを取り入れてみるのも手。
また、ラクトフェリンのサプリを飲み続けたことで花粉症の症状が緩和されたという実体験を持つVOCE編集部スタッフもいます。
VOCE編集部 鬼木朋子
たった3粒。寝る前に飲む。これだけを毎日続けていただけで、花粉症がこんなにも楽になるなんて!と興奮し続け、早3年目の春。驚くことに、毎春ごとにどんどん症状が軽くなっているんです!
花粉で肌荒れしているときの正しいスキンケアとおすすめコスメ
花粉で肌荒れしているときは、いつも使っているコスメが肌に合わないことがあります。
花粉や乾燥の影響でバリア機能が低下している肌にとっては、普段のスキンケアさえ刺激になってしまうからです。
そんなときは、スキンケア方法を見直しましょう。
花粉で肌荒れしているときの正しいスキンケアのやり方は次のとおりです。
- 帰宅後はすぐにクレンジング&洗顔を行い、花粉を落とす
- 刺激の少ない化粧水で潤いを補給し、セラミドでバリア機能を強化
- 赤みやかゆみがひどいときはワセリンのみの摩擦レスに切り替えるのも手
- 紫外線対策を徹底する
ここからは正しいスキンケア方法を詳しくみていきましょう。
帰宅後すぐにクレンジング&洗顔を行い、花粉を落とす
外から帰ってきたらすぐにクレンジング&洗顔をし、肌に付着した花粉を落としましょう。
ただし、洗いすぎや熱いお湯での洗顔は肌のバリア機能を弱めて、症状を悪化させる要因となるため、避けてください。
洗顔時のコツは、肌を摩擦しないことです。
たっぷりの泡をTゾーンに先にのせ、ほかの部分はサッとひとなでして洗い流すと、肌への負担も潤いの流出も抑えられます。
ミノン『ジェントルウォッシュ ホイップ』は泡で出ててくるタイプの洗顔料なので、泡立てる手間がなく便利。アミノ酸系洗浄成分配合で、敏感肌にもおすすめです。
クレンジングはミルクかクリームタイプを選び、ふき取りタイプは使わないこと。
VOCEおすすめのクレンジングはアクセーヌ『ミルキィ クレンズアップ』です。
外出中で洗顔できないときは、やわらかいフェイスブラシを使って花粉を払うのもおすすめです。
ゆらぎ肌・敏感肌用化粧水で潤いを補給し、セラミドでバリア機能を強化
洗顔後は、ゆらぎ肌・敏感肌用の化粧水でしっかり潤いをチャージしましょう。
そのほか、VOCEおすすめの敏感肌用化粧水はこちらの記事を参考にしてください。
化粧水を塗ったあとは、セラミドが配合された美容液や乳液、クリームを重ねることで肌のバリア機能を強化できます。
キュレル『エイジングケアシリーズ クリーム(とてもしっとり)』はセラミドと消炎剤(有効成分)が配合された、肌荒れ時に心強い濃密なクリームです。
肌荒れの影響でメイクのりが悪いときは、ゆらぎ肌・敏感肌用の化粧水を使ってコットンパックをするのもおすすめ。
コットンパックの上からラップを重ねると潤いがアップします。
ヘアメイクアップアーティスト paku☆chanさん
敏感肌用化粧水をコットンにひたして、それでマスクをします。シートマスクだと刺激になる場合もありますから。コットンマスクの上からラップを重ねるとうるおいアップ。
赤みやかゆみが気になる場合は抗炎症効果のあるアイテムを使って肌を鎮静するのもよいでしょう。
初期段階で炎症をおさめておくと、症状を悪化させずに済みます。
「ちょっと赤みが出ている」「肌がつっぱる」程度の軽度な肌荒れ時には、ランコムの『ジェニフィック アドバンスト デュアル コンセントレート』を使って様子を見るのがおすすめです。
なお、スキンケアのコツは、とにかく肌をこすらないことです。
クリームなどは手のひらに薄くのばし、肌を包み込むように優しく当てましょう。
ティッシュで鼻をかみすぎていたり、目元がカサついていたりする場合は、ワセリンやアイクリームで保護するのもおすすめです。
赤みやかゆみがひどいときはワセリンのみのケアに切り替えるのも手
花粉による肌荒れで赤みやかゆみなどの炎症が悪化している場合は、ワセリンを塗るだけのケアに切り替えましょう。
ひどい場合は、皮膚科の受診も検討して。
紫外線対策を徹底する
花粉による肌荒れの対策・予防をするには、紫外線対策を行うことも重要です。
紫外線は肌のバリア機能を低下させるため、浴び続けると敏感肌となり、花粉に反応しやすい状態になります。
紫外線対策を行うには、日頃からUVケアアイテムを取り入れることが重要です。
顔や体に塗るだけで花粉などのアレルゲンを付着させない「アンチポリューション」ケアが叶う、VOCEおすすめの日焼け止めは次のとおりです。
- ビオレ『ビオレUV バリア・ミー ミネラルジェントルミルク』
- dプログラム『アレルバリア エッセンBB N』
- キュレル『UVカット デイバリアUVローション』
そのほか、VOCEがおすすめする日焼け止めや、意外と知らない日焼け止めの正しい塗り方についてはこちらの記事を参考にしてください。
花粉で肌荒れしているときのメイク方法とおすすめコスメ
花粉の時期はマスカラやアイライナーが目薬や涙で滲んでしまったり、肌荒れで肌がカサつきファンデが綺麗にのらないなど、メイクに関するお悩みが様々。
「どうせヨレてしまうからすっぴんでいいや……」と考える方もいるようですが、花粉症の人にとっては逆効果!
すっぴんのままでは肌に直接花粉やホコリが付着するだけでなく、紫外線や乾燥などのダメージをダイレクトに受けて、肌のバリア機能を低下させることに繋がります。
花粉の季節こそ、メイクをきちんとして素肌を守ることが大切です。
花粉で肌荒れしているときは、次のポイントに注意しながらメイクをするとよいでしょう。
- ベースメイクは薄めに、赤みはコントロールカラーで隠す
- リキッドタイプのアイシャドウでパンダ目を防止
- アイラインは滲まないタイプを選んで控えめに引く
- ウォータープルーフのマスカラを毛先だけに塗る
- 下まぶたメイクはやりすぎない
- 仕上げにバリア機能のあるアイテムで花粉をブロック
ここからは花粉で肌荒れしている際のメイク方法と、VOCEおすすめのコスメを紹介するので、花粉の時期にぜひ実践してみてください。
ベースメイクは薄めに、赤みはコントロールカラーで隠す
花粉で肌が荒れているときは、ベースメイクを薄めにすることがポイント。
厚めにすると崩れやすいだけでなく、肌に負担がかかるためです。
また、花粉で荒れている肌は敏感な状態であるため、いつものファンデーションを使うだけで荒れてしまったり、刺激を感じてしまうことがあるかもしれません。
花粉症の時期には、dプログラム『アレルバリア エッセンス BB N』など、バリア機能に特化したアイテムに替えて花粉の付着を防ぎましょう。
乾燥や崩れが気になる人は、ファンデーションを塗ったあとにミストを振りかけるのがおすすめ。その後にパウダーを使うことで、乾燥やメイク崩れを防いでくれます。
ヘアメイクアップアーティスト paku☆chanさん
ファンデのあとにすぐパウダーをかけるのではなく、その間にミストを仕込んで“ミルフィーユ”状態にするんです。コレだけでもファンデの付きが格段にアップします!
ファンデーションを塗ったあとに部分的に肌がカサつくようなら、スティックタイプの美容液を指に取り、気になる場所にポンポンと置くと、こっくりとしたうるおいが出ます。
MiMC『ビオモイスチュアスティック AC&UV』は色がつかないタイプで、使い勝手がよくおすすめです。
ヘアメイクアップアーティスト paku☆chanさん
スティックの美容液を指に取り、カサつきが気になる場所にポンポン。直塗りだとファンデがヨレる可能性があるので必ず指でオン。ミストよりもこっくりしたうるおいが出ます。
また、全体的にがさがさ・ゴワゴワが気になる荒れ肌を美しく見せるには、オイルファンデを使うのもおすすめ。
オイルファンデは肌がつるんと仕上がるので、トラブルがあっても美肌に仕上がります。
雪肌精MYV『オイル トリートメント ファンデーション』はSPF40・PA++++なので紫外線対策もばっちり。
オイルがなじむまで指かスポンジでトントンと叩き込むと、パーンとしたツヤ感を演出できます。
ヘアメイクアップアーティスト paku☆chanさん
オイルファンデは肌がつるんと仕上がるので、トラブルがあっても極上の美肌に。オイルがなじむまで指かスポンジでトントンと叩き込むと、パーンとしたツヤ感が演出可能!
ロージーローザ『ジェリータッチスポンジ ハウス型タイプ』は水を含むと1.5倍に膨張するぷるぷる感触のスポンジで、肌荒れ時にも刺激が気になりません。
ヘアメイクアップアーティスト paku☆chanさん
付属ブラシも小さくて圧がかかりやすく刺激になるので、そんなときはスポンジを。厚みのある三角スポンジや五角スポンジが◎。しかし、洗わないとダメなので、そこは気を付けて。
また、花粉症の時期は1日に何度も鼻をかんで赤くなってしまったり、肌がカサカサしたりと、隠したい部分がどんどん増えてくるかもしれません。
しかし、隠したいからといってコンシーラーを重ねすぎると、ベースメイクに厚みがでてしまいますし、同時に乾燥しやすくなってきます。
そんなときは、コンシーラーを使うのではなく、コントロールカラーで色補正をし、薄めの仕上がりを目指すのがおすすめ。
赤み隠しにはグリーンのコントロールカラーを使うとよいでしょう。
VOCEのおすすめはケイト『スキンカラーコントロールベース』やクラランス『クラランス ラディアント コントロールカラー』です。
ヘアメイクアップアーティスト paku☆chanさん
単品で使うなら保湿力の高いモノを選んで。肌アレがひどい場合は直接のせずに、クリームにちょい足しして混ぜるのがおすすめ。色は赤み消しに有効なグリーン一本勝負で!
リキッドタイプのアイシャドウでパンダ目を防止
アイシャドウはベースメイクと同じくパウダータイプを避け、ラメやパールが控えめなリキッドやクリームタイプを選びましょう。
アイシャドウを塗るときは、厚塗りにならないよう薄めに仕上げると崩れにくいです。
このとき濃いめのアイシャドウは、涙や目薬などで滲んだときにパンダ目の状態になりやすいので、薄いベージュ系などを選ぶとよいでしょう。
エトヴォス『ミネラルアイバーム』は肌荒れを防ぐ保湿成分やかゆみを抑える成分、ハリを与える成分などが配合された、花粉の時期におすすめのクリームベースの単色アイシャドウです。
ヘアメイクアップアーティスト paku☆chanさん
ガツンと色を出すのではなく、マスカラもアイラインもブラウンでナチュラルさをキープしつつ、あとはツヤ感勝負で。キラキラしすぎない上質ツヤシャドウがおすすめ。
アイラインは滲まないタイプを選んで控えめに引く
花粉の時期、かゆみを感じる目元のキワにアイラインを入れると刺激になることも。
また、涙やかゆみで目もとを頻繁に触ってしまうとヨレやすくなるため、滲みにくいリキッドアイライナーや肌当たりの優しいジェルライナーを使って目尻だけにラインを引くなど、いつもよりも控えめにするのがおすすめです。
全体的にラインを入れる場合でも、粘膜部分はできるだけ避けましょう。
キャンメイク『キャンメイク クリーミータッチライナー』は水・汗・涙・皮脂に強いウォータープルーフ処方で、描き立ての仕上がりが長時間キープできるおすすめのアイライナーです。
アイメイクがうまくできないときは、リキッドの点々置きがおすすめです。
ヘアメイクアップアーティスト paku☆chanさん
ペンシルだとまつ毛キワへのアタリが強いかもしれないので、リキッドやジェルライナーをまつ毛の間を埋めるように点状に“打つ”といいかも。あえてやわらかテクスチャーを選ぶのがポイント。
ウォータープルーフのマスカラを毛先だけに塗る
花粉の時期、つけまつげやエクステは花粉が付きやすいためお休みをおすすめしますが、まつ毛に何もしないと目元の印象が寂しく感じることも。
そこでおすすめなのが、涙や目薬などが付着しても落ちにくいウォータープルーフタイプのマスカラを、根元からではなく「毛先だけ」に軽く塗ること。
毛先だけにマスカラを塗ることで、華やかな印象に変わります。
おすすめはD-UPの『パーフェクトエクステンション マスカラ for カール』です。
「お湯+洗顔」で簡単オフできるので、肌荒れしやすい時期でも肌に負担をかけることなく落とせるのも魅力です。
下まぶたメイクはやりすぎない
涙が出やすい花粉の時期は、下まぶたのメイクを濃くすると滲みやすくなってしまいます。
マスカラはもちろん、下まぶたに濃いめのシャドウを入れたりラインを入れるのはできるだけ避けて、ベージュ系など薄めのカラーをのせる程度にしてくのがおすすめ。
コスメデコルテの『アイグロウ ジェム』はキラキラしすぎない上質なツヤ感が人気のアイシャドウです。
仕上げにバリア機能のあるアイテムで花粉をブロック
メイクの最後には、バリア機能のあるスプレーやミストなどのアイテムで花粉の付着を防ぎましょう。
記事の冒頭で紹介したイハダ『アレルスクリーン EX』、カルテ『クリニティ スキンプロテクト スプレー』のほか、SHISEIDO『スキンケア アレルシールド ミスト』もおすすめです。
そのほか、本当に効く「花粉ブロック」アイテムはこちらを参考にしてください。
花粉による肌荒れを悪化させないためのポイント
メイクやスキンケア以外で、花粉による肌荒れを悪化させないために気をつけたいポイントは次のとおりです。
- 花粉が付きやすい服を避け、帰宅後はすぐ着替える
- 洗濯物や布団は室内干しにする
- 換気後は床の拭き掃除をする
- 部屋の乾燥を防ぐ
- 必ず入浴する
- 不摂生な生活を見直す
ここからはそれぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
花粉が付きやすい服を避け、帰宅後はすぐ着替える
ウールやファーは静電気が発生しやすく、花粉が付着しやすい素材なので、花粉の時期にはおすすめできません。
ツルツル素材の服を選ぶと花粉が付きにくいため、洋服選びの参考にしてください。
また、外出から帰ってきたら服はすぐに着替えましょう。
洗濯物や布団は室内干しにする
花粉が飛んでいる季節の洗濯物は、室内干しが基本です。
洗濯をするうえでおすすめなのが、柔軟剤を使うこと。
柔軟剤を使うことで、花粉を寄せ付ける静電気の発生を防いでくれます。
また、布団を干したい場合は室内の日当りのいい場所に椅子を置き、その上に布団を広げて日干しをしましょう。
どうしても布団を外に干したいときは、掃除機を使って布団に付着した花粉を入念に吸いとることが大切です。
換気後は床の拭き掃除をする
実は家に侵入する花粉の多くは、髪や服に付着した花粉ではなく「換気」によるもの。
そのため、いちばん花粉の侵入対策になるのは、床掃除を行うことです
いきなり掃除機を使うと排気で床の花粉が舞い上がってしまうので、先にウェットシートで拭き掃除をするとよいでしょう。
ロート製薬PR&SNグループ 柳 蛍瑠さん
家の中まで侵入する花粉を無効化。ソファーなどにスプレーするだけで、アレル物質を無効化し、花粉を感じない快適な生活環境へ。
部屋の乾燥を防ぐ
部屋が乾燥していると花粉症の症状が出やすくなるため、加湿は必須です。
部屋を加湿することで、室内での花粉の舞い上がりを防ぐ効果にも期待が持てます。
必ず入浴する
花粉は肌や服だけでなく、髪にも付着します。
帰宅後や夜には必ず入浴し、花粉を落としましょう。
お風呂に入ることで部屋が加湿されるため、花粉の舞い上がりを抑えられるだけでなく、体温が上がることでつらい鼻の症状が緩和されます。
不規則な生活を見直す
花粉による肌荒れ対策で重要なのが、不規則な生活を見直すことです。
睡眠不足や乱れた食生活は、体の免疫バランスを崩す原因となり、花粉症の症状を悪化させます。
特に食生活が気になる場合は、当記事の「インナーケアを行う」で紹介した腸内環境を改善するケアを行いましょう。
まとめ
毎年春や秋に肌がかゆくなったり、赤くなったり、いつもの化粧品があわなくなったりする場合、花粉による肌荒れを疑ってください。
花粉症自体を根本から改善することは難しいですが、今回紹介した方法を実践すれば肌荒れを鎮めることはできます。
花粉による肌荒れを防ぐためには、マスクやメガネなどによって花粉を物理的にブロックすることや、正しいスキンケア、インナーケアを心がけましょう。
Edited by VOCE編集部
公開日:
この記事に登場したコスメ(20件)