宝塚OGの魅力を紐解く新連載がスタート。宝塚在籍時にはみられなかったスターの素顔に迫ります。VOCE公式インフルエンサー・VOCEST!（ヴォーチェスト）でもある、元宝塚歌劇団月組の美夢ひまりが突撃インタビュー！
【美弥るりかさんのインタビュー記事をもっと見る】
今回のゲストは元宝塚歌劇団・月組二番手男役スターの美弥るりかさん。その姿はまるで美の化身！ 神秘的な持ち前の美しさに加え、かなりの美容通である美弥さんのお話は皆さん必見です！ 今回は美弥さんのセルフメイクを大公開。愛用コスメから美弥さん流のメイクテクニックまで教えていただきました。
ヘアメイクさんから学べることは何でも学び、「自分流」のメイクテクニックを見つけたい
美夢ひまり(以下 美夢)：１カット目のメイクのポイントから聞いても良いですか？
美弥るりかさん(以下 美弥さん)：髪色に合わせてピンクメイクにしてみたんです。ポイントはアイメイク。アーモンドアイになるようにラインをしっかり引いています。
美夢：使用アイテム数も多いし、メイクさんも顔負けのテクニックだよね。
美弥さん：そんなことはないですよ（笑）。でもメイクはすごく好きなので、撮影でプロの方にメイクしていただくときはどうやっているのかなとか、どんなものを使うのかなとか……気になることは何でも聞くようにしています。メイクさんによって自分がどう変化するのかを見るのも好きですね。
美夢：メイクはもともと好きだったの？
美弥さん：好きでしたね。宝塚の舞台メイクはセルフメイクだし、舞台以外の撮影もヘアもメイクもセルフプロデュースじゃないですか。トレンドもあるし自分のセンス次第でいかようにもなるのですごく勉強していました。
美夢：現役時代ってプロの方にメイクしていただく機会ってそんなになかったと思うんだけど、どうやって勉強していたの？
美弥さん：やっぱり雑誌ですかね。よくメイクさんじゃない一般の方の「私流」みたいなテクニックを特集していたりするじゃないですか。私それを見るのがすごく好きで。私も自分流の何かを考えたりしていましたね。宝塚でもたまにメイクさんに入っていただくこともあったので、そういう時はここぞとばかりに質問していました。「良いな」と思ったアイテムは写真を撮ってすぐに買いに行ったり。今日の撮影でも使用したNARSのアイライナーは、メイクさんが使っていたものですごく気に入ってすぐに購入しました。
美夢：るりちゃんほど感度が高いタカラジェンヌってそういない気がする……。
美弥さん：そんなことない（笑）。でもメイクに興味がなかったら「勉強しなきゃ……」ってなると思うんですけど、私はもともとメイクやファッションの雑誌を見たりするのが大好きなので、全く苦じゃなかったです。宝塚のポートレートの仕事は全部自分で決められるので、毎回メイク・ファッション・ライティングを自分で考えて、「こういうカットにしたい！」と撮影するのがすごく楽しかった。舞台と同じくらい好きな仕事でしたね。
美弥るりかの「大人モードピンクメイク」！
ピンクヘアに合わせてピンクメイクに。ただし、甘くない、大人っぽさと色気のあるピンクメイクは、モードな私服にもぴったり。プロのヘアメイクアップアーティストも顔負けの使用アイテム数の多さ、最新コスメの使いこなしにスタッフ一同驚愕。
美弥るりかさん愛用コスメはこちら
今回セルフメイクを披露してくれた美弥さん。メイクが大好きすぎる！ ということが、一目で分かるラインナップ、研究し尽くしたメイクテクニックは必見。
【EYE】美弥るりかさんの愛用アイメイク！
A：トゥー フェイスド クリスタル ホイップス ロングウェアリング シマーリング アイシャドウ イッツリット ￥2800
B：セルヴォーク インフィニトリー カラー 17 ￥3200／マッシュビューティーラボ
C：M・A・C ブラシストロークライナー ブラシブラウン ￥3200
D：セルヴォーク シュアネスアイライナーペンシル EX03 ￥2800／マッシュビューティーラボ
E：NARSハイピグメント ロングウェアアイライナー 8194 ￥3000
G： セルヴォーク インフィニトリー カラー 15 ￥3200／マッシュビューティーラボ
「上まぶたと下まぶた両方を トゥー フェイスドのラメシャドウ (A)で囲みました。そのままでも可愛いのですが、今日は上品さと大人っぽさも出したかったので、セルヴォークの17（B）を重ねて、あえてきらめきを少しおさえたのがポイント。アイラインは Ｍ・Ａ・Ｃ（C） で上まぶたのキワにラインを引き、 セルヴォークのボルドーアイライナー(D) を重ねてラインをぼかして。ぼかすことで、濃密さはありつつも、線を感じさせないようになります。このボルドーのアイライナーはインラインにも使用しています。さらに横長のアーモンドアイにしたかったので、目尻側に少し太めにはね上げるように NARSのアイライナー（E） をプラス。マスカラは ランコム(F) が長年お気に入り。絶対に浮気できない一品（笑）。最後に目頭のくぼみに セルヴォークのイエローゴールド(G) を入れて彫り深感をUPしたら完成！」
【EYE BROW】美弥るりかさんの愛用アイブロウ！
H：SUQQU フレーミング アイブロウ リキッド ペン 02 ￥3000／エキップ
Ⅰ：SUQQUボリューム アイブロウ マスカラ 03 ￥3000／エキップ
Ｊ：KATE 3Dアイブロウカラー BR-2 ￥850／カネボウ化粧品
「基本的には自眉を活かしのことが多いですね。足りない部分を アイブロウリキッド(Ｈ) で自然に描き足してから、毛流れに沿って 眉マスカラ(Ⅰ) を。仕上げに毛先にだけ、 ワントーン明るい眉マスカラ(Ｊ) を塗って立体感を出しています」
【CHEEK】美弥るりかさんの愛用チーク！
Ｋ：セルヴォーク インフィニトリー カラー 15 ￥3200／マッシュビューティーラボ
L：セルヴォーク インフィニトリー カラー 17 ￥3200／マッシュビューティーラボ
「 セルヴォークのイエロー(Ｋ) を仕込んでから、 コーラル(Ｊ) を重ね自然な血色感を。チークを入れる位置は猫のおひげのライン“にゃーライン”です（笑）」
【LIP】美弥るりかさんの愛用リップ！
・シャネル ルージュ アリュール インク フュージョン 802
「どちらも限定品だったので、もう販売終了しているのが悲しいのですが……、 204 を全体に塗った上に 802 を重ねて。目元のきらめきと肌のツヤが主役なので唇はマットにしてバランスをとるのがポイントです」
ナチュラルメイクは特徴的な色は使わず肌なじみを意識
美夢：２カット目のメイクのポイントは？
美弥さん：2カット目は洋服もカジュアルにしたので、ナチュラルにしました。肌なじみのあるニュアンスメイクですね。セルヴォークのグリーンのアイカラーが今お気に入りなんです。
美夢：え？ それ、難易度高いやつじゃない？
美弥さん：それが！ すっごい肌なじみいいんですよ。まぶたにちょっとだけニュアンスが出るっていうか。美夢さんもぜひ使ってみてほしいです！
美夢：そんなにるりちゃんに目ヂカラ込めて力説されると……はい、買います（笑）。ちなみに普段持ち歩いているコスメってある？
美弥さん：基本的に荷物はすごく少ないタイプで、バッグを持たないときもあるくらいなんですよ。だからポーチの中にいくつかお気に入りのリップとコンシーラーを入れているくらいですね。お気に入りのＭ・Ａ・Ｃやセルヴォークのリップ、それからドゥ・ラ・メールのリップバーム、クレ・ド・ポー ボーテのコンシーラーとか……あ、ポーチは、今日も撮影してくれた、カメラマンのMARCOさんの作品！（笑）。
美夢：ちゃんと今日の撮影スタッフさんにも気を使うあたり……るりちゃんぽいね（笑）、さすが。このポーチ、すっごく可愛いけど、もう発売されていないのよね、残念。
美弥るりかの「ニュアンス“ツヤ”メイク」
お洋服に合わせてメイクを楽しむという美弥さん。スポーティなスタイルには、ツヤを楽しむ、ニュアンスで遊んだメイクを披露してくれました。
美弥るりかさん愛用コスメはこちら
春新色もチェック済み、研究済みという「コスメ好きさん」ぷりを遺憾なく発揮してくれた美弥さん。1カット目を足し引きしただけなのに、印象を操ることができるセルフメイクテクはさすがです！
【EYE】美弥るりかさんの愛用アイメイク！
Ｎ：セルヴォーク インフィニトリー カラー EX09 ￥3200／マッシュビューティーラボ
Ｍ：NARSヴォワヤジュール アイシャドウパレット 1192 ￥4500（※@cosme shopping限定発売）
【LIP】美弥るりかさんの愛用リップ！
O：M・A・C ダズルガラス モス トゥ フレーム ￥2600
「1カット目のメイクをアレンジ！ アイホールに セルヴォークのグリーン(Ｎ) をのせ、透明感を出し、NARSのパレット(Ｍ) の下段真ん中のゴールドブラウンでナチュラルな立体感を。そうすることで、1カット目のメイクで入れた、セルヴォークのイエローがさらに際立ってくる気が。そしてパーカーの蛍光イエローとのリンク感を出してみました（笑）。リップはマットリップから一転、ツヤのグロス(O) をオン」
【美弥るりかさん・プロフィール】
2003年に男役として宝塚歌劇団に入団（89期）。初舞台公演後、星組に配属。2010年新人公演主演。2012年月組へ組替え。幅広い役柄を好演し、人気と実力を兼ね備えた男役スターとして活躍。2019年6月宝塚歌劇団退団。今後は、舞台だけでなく様々なジャンルへの可能性を広げていく。
撮影／MARCO（人物）、金栄珠（静物）、取材・文／美夢ひまり
Edited by 三好 さやか
公開日：
