教えてくれるのは……植松晃士さん
ファッションプロデューサー。VOCE読者にとっては“ファッション×美容”のご意見番!
▶後ろ姿美人になるために【お尻ナス化】を避けるべし!
▶メンズライクなファッションには【メイクのギャル化】が絶対必要!!
おブス!?おモテ!?の分かれ道
植松「ちょっと前にも話したと思うんだけど、やっぱり全然止まらないのよ」
編集F「何がですか?」
植松「茶色女子の増殖よ」
編集F「茶系の服、溢れてますもんね」
植松「ちょっと前まではおじさんっぽかったけど、もはや木よ、樹木の木」
編集F「性別や年齢を超えるだけではなく、とうとう人間ではなくなってしまったんですね(汗)」
【今回のおブス】枯れ木おブス
植松「そうなの。まずトップスが、“カフェオレ色”とか“ラテカラー”って呼ばれているベージュと私たちの肌の色との中間色」
編集F「響きとしては可愛いですけど」
植松「でもね、残念ながら肌の色と一体化してくすんだ印象にみえるのよ。こういう曖昧なアースカラーって、メラニン色素が薄い欧米の人やエキゾチックな褐色の肌には似合うんだけど、私たちの肌には難しいの。そこにロングスカートを合わせているんだけど、見事な枯れ木色」
編集F「テラテラしているプリーツタイプをよく見かけます」
植松「そのテラテラ感によって濡れた藁みたいに見えるのよね。さらに、そういう人って髪の毛は伸ばしっぱなしで毛先がパサついているから枯れ木感が満載。せめて何かグリーンを持って、生命力を感じさせてほしいわ」
編集F「確かに難易度は高いですが、何か色が欲しいですね!」
植松「そうなの。トップスをオフホワイトに替えたり、ストールやアクセサリーで顔まわりや首元に明るいカラーを差し込むだけで、ただの木じゃなくなるわよ」
編集F「とはいえ、まだ木なんですね(汗)」
植松「髪もどうにかしたほうがいいわね。毛先がやせ細っていると貧相に見えて、清潔感も生命感も失せるから、毛先はカットしてきちんとトリートメントしたほうがいいし、髪色を明るくするのもあり。もちろん上品であることは絶対だけど」
編集F「メイクで変えるところは?」
植松「メイクの前にまずお手入れね。肌がくすんでいると、お洋服の色と同化しちゃうから、透明感が増すように、きちんと美白ケアやUVケアをするべき。そのうえでメイクを見直してほしいわ。ブラウンのアイシャドウ&リップって今どきっぽいけど、色みが足りなすぎて、このファッションとはアンバランス」
編集F「どんな色を足しましょうか?」
植松「それこそ、最近トレンドのカラーライナーやカラーマスカラを取り入れるのはいかが? 今はなじみがよくて悪目立ちは一切せず、シャレるカラーが多いから、初心者でも取り入れやすいはず。ボルドーやパープルは女っぽさが増すし、カーキも日本人の肌色と相性がよくて柔らかい印象になるからオススメよ!」
今月の美の格言:枯れ木スタイルにカラーの花を咲かせましょ!
◆おブスの処方箋
■アイラッシュ マスカラ ウォータープルーフ 103、104 各¥4300(限定発売中)/SUQQU
気高きパープルと新緑グリーンで春らしい華やぎをオン
上品で鮮やかな色が登場。左はフレッシュな緑。右は濃密な紫。
■インディストラクティブルアイライナー 05、06 各¥3500/THREE
艶やかでいて浮かない絶妙バランスのカラーライナー
左は大人っぽい赤みブラウン。右はカーキグレーが陰影と抜け感を両立。
■ジュランツ ホワイトパウダー EX 30個 ¥6000/Dr.高須英津子コスメ
植松さんも愛用! 万能ビタミンCのピュアパウダー美容液
いつもの化粧水や乳液に混ぜて使用。くすみはもちろん、毛穴の開きやたるみのケアも。
■UVプロテクト セラム SPF50+/PA++++ 40g ¥10000(2/7発売)/エスト
UVをパワフルにブロックしながら明るいハリ肌づくり♡
最強レベルの紫外線カット効果を心地よい質感で。美容成分もたっぷり。
撮影/伊藤泰寛 ヘアメイク/松本晃幸 スタイリング/曽我部将人 イラスト/黒猫まな子 取材・文/楢﨑裕美
Edited by 遠藤 友子
公開日:
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