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【美容のきほん⑫】顔のパーツ別・気になる「小じわ」の原因と効果的にケアする方法

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鏡を見るたびに気になる、小じわ。顔のパーツ別に、小じわができてしまう原因と、大じわとして定着してしまう前に効果的にケアする方法をご紹介します。

小じわができやすい場所とその原因

顔のパーツ別・気になる「小じわ」の原因と効果的にケアする方法

見た目年齢の印象を大きく左右する、しわ。顔に現れるしわは、大きく2つのタイプに分けられます。1つは、肌表面の角層部分に細かい線のように現れる小じわ。もう1つは、肌表面だけでなく、奥の真皮層にまで影響が及び深い線となって現れる大じわです。

小じわは、乾燥による影響が大きいと言われますが、顔のパーツごとに小じわが現れる原因は様々です。早い人は20代のうちから現れ始め、早期にお手入れをしないと、大じわへと進行してしまう危険性があります。顔のパーツ別に、小じわができる原因を知っておきましょう。

【目もとの小じわ】

目もとの小じわ

目もとの皮膚は薄く、とても乾きやすい部分です。そのため、顔の中でも特に小じわが現れやすい場所です。表情に合わせてよく動く目尻や目の下にできやすく、人によっては20代後半くらいから目立ち始めます。

■目もとの小じわの原因

  • 乾燥による影響
  • クレンジングや洗顔時の強い摩擦
  • 目をこするクセ
  • メイクをする際の強く引っ張るクセ

■目もとの小じわのケア方法

目もとの小じわは、生活習慣による影響が大きく現れやすい場所です。乾燥しやすい目もとの薄い皮膚を、強くこすったり引っ張ったりすると、皮膚が伸びて深いしわに進行させてしまう危険性があります。まずは、毎日の習慣を見直してみましょう。乾燥による小じわは、保湿成分と油分が配合された目もと用美容液やアイクリームで徹底保湿することで改善が見込めるでしょう。

【眉間の小じわ】

眉間の小じわ

眉間は、何かを見る時にしわを寄せるなどの表情のクセによって小じわができやすい部分です。日々深く刻まれて、大じわとして定着してしまうことが多くあります。洗顔時やスキンケアの際に、うっかりお手入れを忘れてしまいがちな場所でもありますので、注意が必要です。

■眉間の小じわの原因

  • 乾燥や加齢による影響
  • 表情のクセ
  • 視力の低下
  • お手入れ不足

■眉間の小じわのケア方法

表情のクセを見直すことが、何よりも大切です。眉間にしわを寄せてしまう原因は、視力の低下にある場合も多くあります。自分の視力に適したメガネやコンタクトを使用するようにしましょう。また、洗顔時には眉間もしっかり洗い、スキンケアの際には眉間にも忘れずに化粧水やクリームなどを塗るようにしましょう。

【額の小じわ】

額の小じわ

額は、露出することが多く、紫外線や乾燥の影響を受けやすい部分です。また、加齢とともに上まぶたの開きが悪くなると(=眼瞼下垂(がんけんかすい))、目を開けるのにまぶたではなく、額の筋肉を動かすようになることが、横じわの原因になります。

■額の小じわの原因

  • 紫外線や乾燥の影響
  • 眼瞼下垂による影響(=目を開けるときに、額の筋肉を使っている)
  • 毎日、髪を強く結んでいる
  • ブローの際の髪を強く引っ張るクセ

■額の小じわのケア方法

露出していることが多く、紫外線が当たりやすい額には、顔の他パーツと同様に、しっかりとした紫外線対策と保湿ケアが必要です。塗り忘れに、注意しましょう。また、毎日髪を強く引っ張って結んだり、ブローの際に髪を強く引っ張ったりするクセがあると、頭皮が伸びて下がり、額にしわができやすくなる場合があります。日々の習慣も見直してみましょう。まぶたが開きにくく、つい眉毛をあげてしまう場合には、眼瞼下垂の可能性があります。早めに眼科や形成外科を受診するようにしましょう。

【唇まわりの小じわ】

唇まわりの小じわ

唇のまわりは、唇をすぼめた時に、唇を囲むように縦に細かな小じわが出やすい部分です。唇まわりの皮膚は、目もとと同様に皮脂の分泌が少なく、乾燥しやすい場所です。そのため、表情のクセによる影響が大きく現れます。

■唇まわりの小じわの原因

  • 乾燥による影響
  • 風邪や花粉症で、頻繁に鼻をかむことによる摩擦
  • 喫煙やストローをよく使う際の、唇をすぼめるクセ

■唇まわりの小じわのケア方法

唇まわりの小じわは、乾燥と表情のクセが大きな原因となります。乾燥対策としては、毎日のスキンケアの際に、唇のまわりにもたっぷりと保湿するようにしましょう。風邪や花粉症で頻繁に鼻をかむのであれば、ティッシュを使う際に唇まわりをこすらないように注意して、かんだ後にその都度、保湿することも大切です。唇をすぼめるクセがある場合には、毎日の習慣を見直して、保湿ケアも徹底しましょう。

小じわの対策は、できてしまった小じわを「消す」ことよりも、これ以上「進行させない」ようにすることが大切です。ホームケアだけでは完全に消すことは難しいですが、正しいスキンケアの徹底や、日常のクセの見直しなど、今すぐできることを実行してみることで目立ちにくくすることはある程度できます。できてしまった小じわを深刻化させないために、保湿ケアと紫外線対策は毎日しっかり行うことを心がけましょう。

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取材・文:地曳久美子

Edited by VOCE編集部

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