教えてくれたのは…
ヘアライター
佐藤友美さん
日本初のヘアライター。約4万人、200万カットものヘアスタイルを取材。そこで得た豊富な知識を生かし、美容師への講演も行っている。
読者354人に調査! 【梅雨の髪悩み】TOP3
間もなく訪れる“ジメジメ”シーズン本番。見た目印象にも大きく響くといわれる髪にトラブルが発生すると、もう凹む一方……。そんなメランコリックな髪悩みを抱える読者に一番の問題をリサーチ。
1位 うねり
加齢も加わりウネウネ度が年々悪化
なぜ起こる?
梅雨時季には髪に水分が入り込みやすくなり、結合が切れることで髪はうねりやすく。また、髪内部の水分が不均一であることも原因。髪内部に水分量が多い部分と少ない部分があるとバランスが悪くなり、髪が曲がる。年を重ねるほどに目立つうねりは頭皮の老化も深く関係。毛穴自体が変形することで歪んだ髪が育ち、まっすぐさが損なわれる。
2位 ボサボサ
立つ、浮く、広がる……。まとまり感ゼロ
なぜ起こる?
髪がボサボサに見えるのは、髪の広がりや膨張、乾燥、切れ毛など、原因はさまざま。トップに逆立つ“アホ毛”や表面に浮き出る“ホニョ毛”もボサボサ感を助長する要因になっているし、悩みが複合的なことも多い。これらは、髪の内部に湿気の水分が入ることで髪内部の結合が切れて、ブローによる効果が“なかったこと”になってしまうから。
3位 ぺたんこ
髪の根元が立ち上がらない
なぜ起こる?
出先でぺたんこ感が露になるのは、湿気によって、根元をふんわりと仕上げた朝のブローの効果が消えてしまった可能性大。「年々、ボリュームがダウン」というような過去には感じなかったペタンコ感であれば、加齢やダメージによって髪の一本一本に元気がなくなってきていたり、抜け毛が増えている可能性も。
今日から始めるべき“新習慣”
“天然の日焼け止め”をキープするためにNOT朝シャン
朝のシャンプーを避けたい理由は、寝ている間に分泌された皮脂を取り除いてしまうから。皮脂は頭皮を守るバリア役を果たすので、それがなくなって外的刺激から守る力が弱まることが問題。夜シャンにすれば頭皮の状態をニュートラルに戻すことができ、健やかな髪が生えやすい環境が整う。
前日の夜にブローで根元を仕上げておく
夜、適当に乾かした髪を、時間のない朝にサッとブローして根元をふっくらさせるのはかなりの難題。前の晩、ドライヤーを使うときに、髪の根元に指の腹を当て、左右に振りながら乾かすと、それだけでふんわり感が出やすい。濡れたまま寝るのもNG。雑菌が繁殖しやすく、カビが生えることも。
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うねり・広がりは保湿命!
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