美容研究家・メイクアップアーティスト【小林照子さん】が語る、毛穴論!
日本の美容界を牽引してきた第一人者。今まで肌に触れ、スキンケア指導を施したその数、なんと数万人!
PROFILE
1935年生まれ。コーセーにて35年にわたり、美容について研究し、“ナチュラルメイク”を創出。その後、娘である小林ひろ美さんとともに、美・ファイン研究所を設立。現在も美容のプロの育成や教育に情熱を傾けるなどパワフルに活動し、著書も多数。年齢の概念を覆すほどのきめ細かく澄んだ肌は圧巻!
87歳の現役美容研究家。
\小林照子さんってこんな方!/
あの小林ひろ美さんのお母様。まさに美肌一族!
主宰する[フロムハンド]メイクアップアカデミーでお肌やメイクについて熱血指導
「徹子の部屋」に3回も出演!
自分を慈しんで可愛がる美容的な生き方をすれば、肌も人生も大丈夫
「毛穴は悪者にされがちだけど、なくては困るもの。体温調節に関わっていたり、毛に栄養を与えるために皮脂腺から皮脂を出したり。肌においては、皮脂(脂)は汗腺から出る汗(水)と混ざり合って天然の保湿剤になります。水分、油分のバランスがよく、肌を理想的に潤せるものなので化粧品会社はそれを模倣し、自然界から似たものを探し出したりして、乳液やクリームをつくっているのです。
でも、毛穴が一生懸命になりすぎると、皮脂を過剰に分泌し、毛穴が開く。つまり、毛穴が目立つのは毛穴が頑張りすぎちゃった証拠であり、にっくきやつなんて思うのは、とんでもない大間違い。まずは感謝して、愛してほしい! そして、なぜ自分の毛穴が目立つのかを知ってほしい。生活習慣なのか、遺伝なのか。暑いところで育ったからなのかなど、いろいろ探ってみて。
毛穴が目立つのは毛穴まわりに古い角質が溜まって厚くなっているからで、角質を厚くしない毎日の洗顔が大事だし、皮脂が詰まっているならホットタオルで蒸して、毛穴を緩めて開いてからのほうがお掃除も簡単。ゆるめたあとに化粧水で毛穴を引き締めるなど、そういうことの積み重ねで毛穴はどんどん小さく目立たなくなっていきます。
私がVOCE読者の皆さんに伝えたいのは、ちょっとの時間でいいから、自分を褒めて可愛がることをしましょうということ。一旦落ちた肌を美容で回復させることはできるけど、それは時間とお金がかかって大変。でも、いい状態を維持することは美容の得意分野。私自身が忙しさのあまり自分をないがしろにして失敗もしたからこそ、伝えたい。自分の肌の営みを認識して、そして感謝して。化粧品は、肌に足りないものを補うためにつくられたもの。美容の起点は化粧品ではなく自分です」
\小林照子さんの格言!/
小林照子さん
人も毛穴も攻撃するばかりでは変わらない。まずは自分の毛穴を愛してごらんなさい
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石井美保さんが語る、毛穴論!
この記事に登場したプロ