ビューティエディター
入江信子さん
脱・マスク荒れを目指すなら、頼るべし
見逃せない、新発想の敏感肌ケア
マスク荒れ問題を受け、敏感肌対応コスメ、増えてます! 「敏感肌用だって優しいだけじゃ物足りない」と、使う側の目も肥えてきている今、各社とも新しい発想を取り入れ、進化させているという印象だ。
たとえば肌がさらされる「湿度変化」をマークした富士フイルムのクレスク。肌は、日中=高湿度&夜=低湿度、マスクをつけている=高湿度&はずす=低湿度といった湿度の影響を常に受けている。すると湿度変化により、バリア機能のカギとなる「アシルセラミド」の合成酵素が減り、バリアが低下。そのアシルセラミドを補いつつ、肌に合成酵素をつくらせるよう働きかける。また肌の免疫にアプローチするのもポイント。免疫に関係する抗菌ペプチドとランゲルハンス細胞をきちんと働かせ、アレルギー物質の影響を受けにくい肌に導くという。
一方、コーセーが注目したのは、肌の奥でできたうるおい、「セラミドの素」を表面の角層まで運ぶ、ABCA12というタンパク質。コーセーの研究によると、紫外線を浴びたり、肌荒れを起こすことでABCA12が機能しにくくなり、バリア機能がダウン。敏感に傾きやすくなる。つまり健康な肌を取り戻すには、ABCA12がしっかり働き、つくられたうるおいがあるべき場所に正しく運ばれる必要があるというわけ。この発見をもとに、雪肌精の新敏感肌ケアでは植物由来成分でABCA12を増やし、肌荒れや乾燥を根本から防いでいく。
「敏感」が特別なことではなくなっている今日この頃、こういうケアを用意しておいて、何かあったらスイッチするのも手だ。
撮影/藤本康介
Edited by 並原 綾
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