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誰よりも目立ち、できるだけセンターに近づくことだけを考えていたモー娘。時代。
――モー娘。の現役時代のライバルといえば誰ですか!?
矢口さん(以下敬称略)
「誰というより、メンバー全員がライバルでした! そういうふうにまわりの大人に仕向けられていた(笑)。メンバーがただの仲良しでいてはダメだ、競え! 戦え!という空気感が伝わってきていたので、そうすることが正解だったというか。それに、私自身も『センターになりたい! それが無理でもできるだけセンター近くのポジションを獲りたい』と思っていましたし、誰よりも多くテレビに映るためのチャンスを常に探していたので、ほかのメンバーに負けていられないと思っていました。
一時期、レコーディングをしてみて、センターが決定するという流れがありました。とりあえずフルコーラスを一人ずつ歌わされて、その声色とか特徴や雰囲気で、ソロパートや立ち位置、枠割りが決まるので、毎回オーディション状態。みんな、少しでも自分の個性を出そうと必死でアドリブを入れたりしていたのですが、それで採用されたのが『LOVEマシーン』という曲の最後で私が囁くパートです。実は、レコーディングのときは間奏で囁いたのですが、結果オーライ。最後に必ずカメラが私のところに来るし、曲を印象づけるラストを一人で締めることができるのだから、テンションが上がりました!」
曲のラストを飾る「LOVEマシ~ン♪」というソロパートが“印象極薄キャラ”の脱出きかっけに
――となると、やはり思い入れの強い曲といえば『LOVEマシーン』ですか?
矢口
「そうですね、『LOVEマシーン』と、あともう一曲『セクシービーム!』とソロの叫びがあった『恋のダンスサイト』は、私のターニングポイントになったのは確か。この2曲で私が進むべき道が見えたというか、キャラクターが定まった感じがあります。それまでは、世間的に知られているようなキャラがなかったので、印象が薄く、歌番組とかに出ても、いじられることも話を振られることもなく終わり……。かといって、自分でもどうしたらいいかわからず、完全に迷走していましたね。それが『LOVEマシーン』と『恋のダンスサイト』で存在がフォーカスされたことで、持ち前の明るさが表に出せるようになり、バラエティ担当という位置づけに。グループの中ではMCも任されるようになるなど、今の矢口真理の基盤ができたのは、あの2曲のおかげ。その2曲に出合わなければ人生が変わっていたかもとさえ思います」
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モー娘。時代に楽しかったこと・辛かったこと