毛穴もくすみも潤いで解決! 今どきファンデが「カバーするのにツヤ」な理由
大人になるほどファンデの厚塗りは回避すべき。この風潮、かなり長く続いてきたと思う。素肌っぽさ必須、ベースメイクで頑張りすぎるのはカッコ悪いっていうトレンドを意識してか、ここ数年、ファンデも薄づきのものが主流だった。だが今年、そんなナチュラル路線に異変あり。塗ってないみたいな薄づき系は鳴りを潜め、悩みを見事に隠蔽するカバーファンデが台頭してきたのだ。
たとえば、虫刺されの跡が完璧に消える動画も話題になったNARSのクッション。それほど高いカバー力がありながら、柔軟で軽いポリマーと自然なツヤをもたらすパウダーの合わせワザで、重ねてもまったく粉感のない軽やかなつけ心地を実現。そう、かつてのカバーファンデとの一番の違いは、潤いたっぷりのツヤ肌に仕上がること。ファンデとは思えないほど保湿力を高めることで、輝きまでもロングキープできるようになったのだ。
イプサも、カバー力を粉体に頼らず、十分な潤いで毛穴の開きやキメの乱れを目立たなくする手法を採用。カバー効果を高くしようと粉体を増やせば乾燥でくずれやすくなり、くずれを防ぐために密着感を高めればさらに乾燥するという“カバー悪循環”を技術力の進歩で断ち切ってみせた。
ちゃんと保湿した肌は、透明感があって毛穴も目立たず、自然なツヤで満ちている。ファンデをつけている間中この状態をキープしようというのが、これからのベースメイク。大人のピュア肌はアラを隠してから透けさせることで完成するもの。塗っているほうが肌にいいケアファンデの誕生により、カバー力も透明感もあきらめなくていい時代が、やっと来た。
(画像左から)
ナチュラルラディアント ロングウェア クッションファンデーション SPF50/PA+++ 全6色 ¥6300(セット価格)/NARS JAPAN
クリーム ファウンデイション N SPF15/PA++ 全6色 25g ¥5000/イプサ
撮影/藤本康介、伊藤泰寛
Edited by 遠藤 友子
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