連載 VOCE特別インタビュー

【紅ゆずる】辛い時は、立ち向かわなくてもいい【書籍『わたしたちが27歳だったころ』発売記念連載vol.3】

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立ち向かわず、凌ぐだけだって、自信につながることもある

今はコロナ禍で、みんながみんな〝ピンチだ〟って思ってますよね。でも、やっぱりピンチはチャンスだし、チャンスはピンチでもある。それは表裏一体というか……。私の27歳だって、とことん最悪な自分も知ったけど、とことん最高な自分も知ることができて、それが私の中の転機になっています。最悪な状況って、自分自身の人間性も露わになるけど、相手の人間性も同じように露わになるから、人を見極める最適なタイミングでもありますね。

辛い時は、その場を凌ぐだけでいいんです。逃げることは簡単だけど、逃げたら一生逃げ続けることになる。でも逃げなかったら、「あれを耐え抜いたぞ」っていう自信になる。全然立ち向かわなくていい。頑張らなくてもいい。ただ、逃げなければいい。そうしたら、いつかそのピンチな日々のことを笑って思い返せる日が、きっと来ます。結局は、最後に笑えたもの勝ちなんですよね。私の27歳も、あんなに辛かったはずなのに、今ではすべてがいい思い出です(笑)。

紅ゆずる「わたし」の生き方

辛い状況の時は、それに立ち向かわなくてもいい。
そこから逃げずに居続けたことが財産になる
ときがくる

Information

悩んで、迷って、「わたし」になった 25人からのエール
『わたしたちが27歳だったころ』

悩んで、迷って、「わたし」になった 25人からのエール
『わたしたちが27歳だったころ』

仕事、結婚、出産……人生は選択の連続。
そして、幸せの定義だって、1つじゃない。
さまざまな分野で活躍する先輩方は、27歳だった頃、何に悩み、どんな生き方を選択し、今何を思うのかーー。
人それぞれ生き方があり、悩むタイミングもやり方も1人1人違う。
でも、誰もが悩み、もがいて、走ってきたからこそ、今がある。
俳優、映画作家、脚本家、宇宙飛行士、映画字幕翻訳者、ドラマプロデューサー、など時代をつくり、活躍する女性たちが語る「わたし」ヒストリー。

4月20日(水)搬入発売
講談社刊 1540円(税込)
ISBN 978-4-06-527999-1

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『with』2021年2月号掲載 撮影/来家祐介(aosora) スタイリスト/森本美砂子  ヘア&メイク/miura(JOUER) 取材・文/菊地陽子

Edited by VOCE編集部

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