連載 VOCE特別インタビュー

【長谷川京子】何色にも染まれる、自由な私でいたい【書籍『わたしたちが27歳だったころ』発売記念連載vol.2】

公開日:

長谷川京子さん

さまざまな分野で活躍する女性たちの「27歳」だった頃のお話をまとめた書籍『わたしたちが27歳だったころ』。彼女たちの経験の中には、自分なりの幸せを掴み取り、自信をつけ、内面からも美しくあるためのヒントが。VOCEスペシャル公開第2回は、事務所からの独立でも話題の長谷川京子さん。

VOL.2長谷川京子さんからのエール「1日1日を乗り越え続けると、自由な世界が広がっていく」

俳優になって5年が経ち、演技に深みが増してきた頃。この年は、ドラマ『ドラゴン桜』に加え、『美しい夜、残酷な朝』等3本の出演映画が公開。個性が認められ、俳優としての確固たる地位を築きつつあった27歳の長谷川さん。当時考えていた事とは?

長谷川京子さん
長谷川京子(はせがわきょうこ)

1978年生まれ、千葉県出身。女性ファッション誌の専属モデルとして活躍後、2000年に女優デビュー。以降数々のドラマや映画、CMに出演し、話題に。私生活では、1男1女、2児の母。テレビ東京、BSテレ東『夢遺産』(毎週月曜22時58分~)ではナレーターを務める。公式Instagram(kyoko.hasegawa.722)、公式YouTubeチャンネルも大好評。ランジェリーブランド『ESS by(エス バイ)』のプロデュースも手がける。『ESS by』公式WEBサイト:http://ess-by.com

明確な目標が見えない俳優という仕事、
世間からのイメージへの違和感。
20代の終わりは
「自分を探して迷いに迷っていた」

30歳になる手前って、女性なら誰しもひとつの壁にぶつかると思うんです。仕事に恋愛にと忙しい毎日の中で、「このままでいいんだろうか」という現状への疑問から始まって、最終的には「自分が今、ここに生まれてきた意味って?」みたいな、哲学的な問答に行き着く。そんなにすぐ見つかるわけがないのに、自分がすべきことの答え探しを始めてしまうんですよね。私も同じでした。やっぱり、オフィシャルなイメージと、本当の自分のギャップには苦しみました。「若くて可愛い」というライトなキャラクター付けをされてしまい、ただそれだけの女の子と見られることに抵抗がありました。

自分としては人間としての深みや知性みたいなところを、もっと見てほしいと思っていましたね。それと、俳優という仕事に対しても悩んでいたかもしれません。モデルのときは、トップ=「雑誌の表紙」だったから、目標が非常に明確だったんです。でも、俳優業って定型がないから、どこにゴールを置いていいか分からない。しかも、そのときはまだ自分で仕事を選べるような感じでもなかったし。自分が本当にやるべきことって何なんだろうって、トゥーマッチなくらい考えていたと思います。

次ページ
子供を持つことで生き方が明確に

こちらの記事もおすすめ

    You May Also Like...

    あなたにおすすめの記事

      Serial Stories

      連載・シリーズ