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ポジティブにとらえられるような【矢口真里】であるために“ママタレ”ではなく名脇役になりたい

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いろいろあった私が“ママタレ”としてやっていけるとは思っていません。だから“ママアピール”は違うなって

矢口真里さん

――いつも明るく、元気いっぱいでエネルギッシュな矢口さんは、ママのときもキャラはそのまま?

矢口
「ママになったから、優しくしっとり系になるとか、そういうことはないですね。基本、このままです。声のせいなのか、テンションのせいなのかわからないけれど、公園でもどこでも子どもと話しているだけで、すぐに矢口真里だとバレます(笑)。それから、わりと行動派です。子どもがそのときに興味を持っているものを見せるために、施設を訪れることや遠出することがまったく苦になりません。そういった予定は前々から計画するというよりは、家族の予定が合えば、即GO!というフットワークの軽いタイプですね。あとは、イベントごとも大好き! 長男の一歳の誕生日のときには気合入れまくって豪勢に飾り付けをしました。でも、『こんながんばっちゃって2歳の誕生日にコレを超えなきゃいけないの? 大変すぎる~』と思い、それ以降は適度な飾り付けにシフトチェンジしました(笑)」

――“ママトーク”をしている矢口さんがとても新鮮に感じます。普段は、あまり発信されていませんよね?

矢口
「ママっぽい発言をあまりしないので、新鮮に感じていただけているのかもしれませんね。もともとキャラ的に、『素敵!』『憧れる』みたいな立ち位置がこっぱずかしいところがあり、落としてもらってナンボ!というタイプ。そんなこともあり、素敵なママとしての発信は控えているというところもあります。とはいえ、“ママネタNG”にしているわけではありません。ただ、私の波乱万丈な人生を考えると、“良きママ”として人前に立つのは難しいというか、見ている方たちに違和感をあたえてしまうのではないかなと思っているところはあります。以前、ママとしてなにかを発信したときに『お前が言うな!』といったご意見を多くいただいて、私自身、たしかに一理あると思ったんですよね。客観的に自分を見て、どういう表現の仕方が世間の方たちに抵抗なく受け入れてもらえるのだろうと考えたときに、“ママタレ”ではないという結論に至りました。“ママタレ”をやっている以上、どうしても過去を連想させてしまう。もちろん、過去を消すことはできないし、これから先、私の過去の報道を息子が知ることになると思います。息子たちが事情を理解したときに少しでもポジティブにとらえられるような“矢口真里”であるために、自分で道を切り開いていかなければならないなと。そんなふうに子どもが産まれてから考えるようになりました。だからできるだけ、トークとかバラエティとか、自分の持っているスキルを頼りにした仕事でがんばっていきたいと思っています。今は、自分がスポットライトを浴びたいというよりも、名脇役になれたら、という気持ちが強いかな。MC業もさせていただいているので、そういった場面で人のよさを引き出せるような存在になりたいと思っています」

さて、今回はここまで、前だけを見つめ、一歩一歩進もうとする矢口さんの強さと実直な人柄に心打たれるインタビューでした。さて、3回目となる次回は、今年39歳、アラフォーでありながら、現役時代と変わらないかわいさが爆発している矢口さんのビューティシーンを切り取ります。

矢口真里

1998年にメジャーデビューしたアイドルグループ、モーニング娘。に2期メンバーとして加入。国民的アイドルグループのメンバーとして一世を風靡した。2005年にはモー娘。の第3代リーダーに就任。同年、グループから卒業した後は、タレントとして活動。どんな映像にも最高のリアクションをすることから“ワイプモンスター”と呼ばれ、バラエティ番組からひっぱりだこ状態に。その後、1年半の休業を経て、現在は、再びバラエティ番組を中心に多くのメディアに出演。高いトークスキルと人の魅力を引き出す能力を武器に、MCとしても活躍する。2歳と1歳の男の子のママ。

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撮影/榊原裕一 ヘアメイク/大島知佳(レーブ) スタイリング/馳尾潤子 取材・文/金子優子 構成/剱持百香

Edited by 剱持 百香

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