連載 VOCE特別インタビュー

【安野モヨコ】次々やってくる試練の乗り越え方は?【書籍『わたしたちが27歳だったころ』発売記念連載vol.4】

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そんな中『美人画報』でエステに行ったことなどを書くと、「お金使いすぎ!」と叩かれたりしたんですが、そこしか使うところがなかったんですよね。整体とか鍼のメンテナンスだけでは足りなくて、遊びに行く気力もないから、寝てるだけのエステでちょっとでも癒やされたかった。

漫画を描く上では内容の次くらいに、アシスタントさんたちとのやりとりに神経を使っていました。常駐で4~5人、臨時の人を含めるとトータルで10人ほどの自分と同じくらいの歳の女の子たちをどうやってまとめていくか。みんなが仕事していて楽しい気持ちになれれば、できる作品も楽しくなるし、そもそもスタッフの子たちの士気が低いと自分にも影響します。だから「なんて言葉をかけたらあの人のパフォーマンスが上がるのか?」とか毎朝身支度しながら考えて仕事に行く。それで期待以上に仕事してくれたり、仕事場全体がいい雰囲気になったりすると手応えを感じてました。普通に中間管理職です(笑)。

そんな27歳頃で一番大きかった出来事といえば、23歳から4年間付き合っていた相手と別れたこと。27歳の終わりか28歳になってすぐの頃だったかも。

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専業主婦になるのかな? と思っていた私

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