【教えてくれるのは】中野明海さん
ビューティ界の第一線を走り続けるトップヘアメイク。9月号で手がけた沢尻エリカさんのピュアメイクは「真似したい!」「新しい」と大反響。女性が持つ様々な魅力を引き出すメイクは、多くのアーティストや女優から絶大な支持を得ている。
「うるおってる感」「やさしさ」「透明感」……中野明海的ピュアメイクには、私たちが欲しい要素が詰まってる!
「年齢を重ねるとどうしても、肌にカゲやにごり、ほうれい線などが出てきます。それらを隠すためにはコンシーラーやファンデを重ね、透明感は諦めねばならない。透明感を出したいなら薄づきに、でもそれではアラが隠せない……それは大きな誤解です。何もかも透けさせて作る引き算の透明感はよほどのテクニックを駆使しなければ難しいのは事実。だけどいらないカゲやにごりを消せば清潔感は生みだせるし、満たされたうるおい感ややさしさ、透明感だってきちんと表現できるんです。メイクの可能性は無限大。もし、あなたがそうなりたいと願うなら、大人だってピュアを諦める必要はありません。メイクを少し工夫するだけで、それはあなたのものになるのだから」
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マットの“なめらかにする力”を味方にして毛穴レスなピュア肌に
「ツヤには肌の凹凸を際立てるという特徴があります。パンッとしたハリのある若いコの肌と違い、大人の肌には悩ましいカゲや線が存在するし、頰や小鼻の毛穴も目立ちがち。それなのに顔中をツヤツヤに仕上げると、凹凸を目立たせ、鼻横のツヤが頰のたるみやほうれい線といった下向きの線を強調してしまう。なのでまずカバー力のあるファンデでアラを補整し、マットなパウダーを。余計なカゲやツヤが消えて表面がつるんとなることで、頰にプンッとした弾力が生まれ、リフトアップ。パウダーを重ねるのは一部分だけなので、厚塗り感も出ませんよ」
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くすむしたるむ。大人の肌にこそ、チークは必要なんです
「『大人のチークは落ち着いた色にすべき』は間違い。大人の肌×落ち着いた色のチークはくすみやシミがより目立つ組み合わせ。大人の肌にこそ彩度の高いチークを! 質感はパールの輝きが強いものは肌の凹凸が目立つため、ノンパールかパールが控えめなタイプがベター。さらに入れる位置は高め&狭めが正解です。チークで色づけた部分が見る人に“頰”と認識されるため、下め&広めに入れてしまうと顔の重心が下がって見え、たるみが強調されるうえ顔自体も大きく見えちゃう。チークってうまく使いこなせば、顔が引き上がるし透明感も出せますよ」
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抜け感メイクでなくても、色と質感でピュアは作れる!
「肌を薄ツヤに仕上げてシャドウやアイラインはナシ。まつげは上げず、リップもヌーディ。ピュア=抜け感メイクと思われがちですが、実は濃い色でもピュアメイクは可能。ベースメイクで肌ノイズを消し、シャドウにこっくりとした赤みを使うなら、チークはあえて目元と色をリンクさせずに、透明感を引き上げる青みのベビーピンクを選んで外します。リップは濃いけどほどよいうるみ感のあるものを。また、アイラインでくっきり締めると大人の“圧”が出やすいので、シャドウラインで柔らかく。工夫をすればどんな色でも、ピュア感は作れるのです」
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大人の透明感メイクは【上唇】【まつげ&下まぶた】【秘密の三角ゾーン】!
ムンッとめくれた上唇で可愛げをプラス。まつげは上むき、下まぶたはクリーンに。秘密の三角ゾーンでくすみと影を一網打尽すればフェイスラインが自然とリフトアップする。
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撮影/菊地泰久(vale./人物)、藤本康介(静物) ヘアメイク/中野明海(air notes) スタイリング/黒崎彩(LINX) モデル/森絵梨佳 取材・文/中川知春
Edited by 遠藤 友子
公開日: