連載 VOCE特別インタビュー

俳優や歌手として大活躍中の【三浦春馬】さん。つい妄想が炸裂!?してしまう理想の女性との出会い方は……【VOCE♡YOU】Vol.17

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先日最終回を終えた話題のドラマ『TWO WEEKS』では歌手デビューも果たし、抜群の演技力だけでなく歌唱力にも大注目されている三浦春馬さん。そんな魅力たっぷりの彼が、普通のサラリーマンを演じた映画『アイネクライネナハトムジーク』が9月20日(金)に全国公開! 出会いの連鎖から生まれた奇跡のラブストーリーの中で三浦さんが感じたこと、自身の恋愛観について迫ります。

「誰もがそれぞれ癖や特徴を持っている。だから“普通”が難しい」

三浦春馬

――今回、映画の大きなテーマが“出会い”。三浦さんがこれまで経験した出会いの中で、これは大きかったなと感じる人や出来事はありますか?

「なかなか優劣をつけられないんですけど、近々でいうと2013年に出会った舞台、『キンキーブーツ』ですね。観劇後にプロデューサーの川名(康浩)さんにどうやってこの作品ができたかというプロセスを伺ったんですけれど、日本でやるときはこういうサクセスが待ってればいいよね、というような夢とかも語ってくださったんですよ。そこで川名さんとの出会いがなければ僕もこの舞台に出ていないでしょうし、ミュージカルの歌唱練習もしてこなかったとしたら今歌手デビューもしていなかっただろうし。今、経験している土壌を与えてくれたんだろうなって思うとすごく感慨深いです。活躍によってこれから恩返していきたいなと思っています」

三浦春馬

――三浦さんが作品の中で演じた佐藤という役は、“普通”の会社員というキャラクターでしたが、どのように役作りを?

衣装合わせの段階で、作品を見た方たちがより親しみを持てるような雰囲気を共通認識として持っていていいですか、ということを監督に相談させていただいたんです。右を見たら社内にこういう人がいるよね、と感じるような普遍性。そうしたら、監督もそれは強く思っていたことだったみたいで。お互いのファーストインプレッションがよかったんです。なのでそこからいつも通りに、僕の普通を演じてみて、そこからエッセンスを追加していった感じですね」

――普通というのは簡単そうで、とても難しい印象です。

「そうなんですよ。誰しもが何かしらの癖だったり、話の聞き方って持ち合わせているじゃないですか。だからあえて普通を追い求めすぎない方が良いんじゃないかなと思っていました。そもそも普通って何だろう? という。SNSだって今はすごく使うし、テレビを捨てちゃう人もいる。だから普遍性と言いながらも、彼がどんな会社で働いていて、デスクワークが多いなら、こういう立ち上がり方、呼吸の仕方をするかな、というところを試してみたり、はしました。ただ脚本がとても素敵だったので、疑問に思わず自然と言葉を発することができた気がします」

「運命的なシチュエーション、ついつい妄想しちゃいます(笑)」

三浦春馬

三浦春馬

――劇的な出会いを待つという佐藤の考えに、三浦さん自身共感できるところはありますか?

「妄想してしまうところは共感できますね。運命的な出会いとか、こういうシチュエーションがあったらこうしたらうまくいくんじゃないかな、とか自分よがりなんですけど(笑)。もともと僕が一人っ子なので、妄想して遊ぶということにきっと長けていたのかも。自分にこういうことが起こったらいいなと考えることは常にありました

――例えばどんなシチュエーションの妄想を?

「言えません、それは言えませんよ。変な人だと思われちゃいますから。僕にとっては幸せだけど、多分それを言ったらファンの方や作品を観に来てくださる方が減っちゃうかもしれない……からやめておきます(笑)」

――(笑)。では、今三浦さんが思う理想的な出会い方を教えてください!

僕がたまたまこの人いいなと思っていた方が、休みの日に僕が好きな場所に行くと偶然その人がいる。そして偶然、目が合うんですよ。で、あれ、先週は図書館にいましたよね? とか、この間は美術館にいました? とかの会話が4回くらい続くやつ。もうそれは運命感じますね」

――実際にそんなことがあったら声をかけますか?

「うーん、かけないかも……いや、かけるのかな。実際のところ一人で盛り上がっているだけになるかもしれない(笑)。そういう経験がないからこそ、今こうやって妄想を楽しんでいます」

「僕、友人の恋のキューピットになることが多いんです」

三浦春馬

三浦春馬

――三浦さんが出会いたいと思う理想の女性像は?

「最近、自分が好きな女性のタイプが一切わからなくなっちゃって。昔は自分とは違った価値観や自分が持っていない経験、スキルみたいなものを持っている人がいいなと思っていたんです。その人の才能に惹かれるみたいな。今ももちろんそれはあるんですけど、そういう部分じゃなくて、もっと自分が気張らずに一緒にいて楽な人だったり、肩の力を抜いた恋愛がしたいなと思いますね」

――なるほど、わかります。ちなみに良い出会いがない……と感じている読者も多くいると思うのですが、三浦さん的アドバイスをお願いします!

「まぁ、理想的な出会いってなかなかないですよね。うーん、でも僕だったらどんな人がいいの? ってまず聞いて、合いそうな人がいたら紹介しちゃいますけどね。何回か友人のキューピットになったことがあるんですけど、そういう場をセッティングするのってあんまり嫌いじゃないんです。だからもし出会いがなくて悩んでいる人は……僕に相談してください(笑)。というのは冗談にしても、自分のことをわかってくれている男友達に相談してみるのが意外と良いかもしれないですよ」

「長く付き合っていても、新しいことを一緒に経験してほしい」

三浦春馬

――佐藤と紗季(多部未華子)のように、長い間一緒にいるカップルが倦怠期になったとき、どんなことをすべきだと思いますか?

「やっぱり、新しい刺激をどこかに加えたほうがいいですよね。長い間一緒にいても、やっていないことってたくさんあると思うんです。例えばキャンプを一緒にやってみるとか、そういえばジェンガやったことないよね、やってみない? とか。そうすればお互いに今までと違った側面が見れるんじゃないかな」

――もしそれが面倒だと言われたら?

「俺たちだけのシェアじゃなくて、会話のネタになるからさ! って伝える。もし結婚を考えたりしているのであれば、子供が生まれたときとかにもこういうことがあったよって想い出を話すこともできるし。それを面倒だって否定してお互いがダメになっちゃうのって、もったいないですよね。……正直僕は、何事もやってみないと、経験が大事だと思っている人間なので、そんなこと言わないで、と言いたいけど(笑)」

三浦春馬
1990年4月5日生まれ。茨城県出身。1997年NHK連続テレビ小説『あぐり』で俳優デビュー。2007年映画『恋空』(’07)で第31回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞すると、翌年ドラマ『ブラッディ・マンデイ』でドラマ初主演を務め、注目を浴びる。その後も映画『クローズZERO II』(’09)、『ごくせん THE MOVIE』(’09)、『君に届け』(’10)、ミュージカル『キンキーブーツ』(’16、’19)など話題作に多数出演。2019年の主演ドラマ『TWO WEEKS』では、主題歌で歌手デビューも果たす。

映画『アイネクライネナハトムジーク』

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©︎2019「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会

劇的な出会いを待つだけの会社員・佐藤(三浦春馬)は、大学時代からの友人・織田一馬(矢本悠馬)や職場の上司・藤間(原田泰造)に、“出会い”について相談しながら日々を過ごしていた。ある日、仙台駅前で佐藤が街頭アンケートに立っていると、偶然ギターの弾き語りに聴き入るリクルートスーツ姿の本間紗季(多部未華子)と目が合う。アンケートに快く答えてくれた彼女と再会を果たし、自然と付き合うことになった佐藤。それから10年後、意を決してプロポーズするが……。果たして佐藤と紗季の“出会い”は幸せな結末にたどり着けるのか。思いがけない絆で佐藤とつながっていく人々が、愛と勇気と幸福感に満ちた奇跡を呼び起こす物語――。

9月20日(金)より全国公開
出演/三浦春馬 多部未華子 
矢本悠馬 森絵梨佳 恒松祐里 萩原利久 貫地谷しほり 原田泰造

撮影/大靍円(昭和基地 ¥50 management) 取材・文/高橋夏実

Edited by 高橋 夏実

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