植松晃士の街角観察ルポ <おブス!? おモテ!? の分かれ道>
植松晃士[UEMATSU KOJI]
ファッションプロデューサー。VOCE読者にとっては“ファッション×美容”のご意見番!
【今回のおブス】縄文スタイルおブス
植松「春先にさぁ、ロングコートにロングパンツを合わせた“そろりそろり”おブスがいたじゃない?」
編集N「はい。それがどうかしました?」
植松「夏は夏で、また“長い”に“長い”が大流行なのよ。ちょっと厚手のTシャツ素材でノースリーブのロングワンピに長いパンツを合わせている子、多くない? しかもトレンドのベージュのワントーンコーデ!」
編集N「確かに! よく見かけますし、私もなんなら着てるかも……」
植松 オシャレっぽいけど、これって体型が気になりだした40代向けのトレンドで、わざわざアラサーでやることないのよ」
編集N「つい、楽で……」
植松「とくに大ミスだと思うのが、パンツの素材。シルクっぽくてツヤッとした柔らか素材ならOKだけど、デニムやハリ感のある硬い素材をセレクトしている子が多いのよ。そこにごっついスニーカーを合わせているから、もはや縄文時代の戦闘服状態。もしくはゆるっとした部屋着の延長線っぽく見えて、緊張感のなさ丸出し。いずれにしても女っぽさが足りないわね」
編集N「ううっ、反省。どうすればいいでしょうか」
植松「まずは、ボトムを替えるべきだけど、ジャリジャリと音がするぐらい細身バングルを重ねるとか、大ぶりのフープピアスをつけるとか、せめて音で女子感をアピールしてほしいわね」
編集N「今すぐ買います(汗)」
植松「そして、もうひとつ大切なのが、肌の質感ね。こういうファッションだと残念ながら肌がくすんで見えるのよ。だから、余計にやる気がなく見えちゃう。ぜひツヤ感がほしいの、しかもお顔だけでなく全身にね。夏はとくに肌の露出が増えるからフルボディでしっかりケアすることが大事。全身、角質ケアでピカーッとした質感に磨き上げて、さらにラメ入りクリームなどを塗って、ツヤっぽくしとかないと、寝間着に見えるわよ、寝間着! とくに今回は、露出が少ないんだから、肩はとくに念入りに、ね」
編集N「はい、磨きます! 塗ります!」
植松「そしてね、たまにはパンプスを履いてほしいの。今はスニーカー流行りだし、ヒールを履かなくていい時代だから、それは全然いいんだけど、こういうゆるゆるスタイルにスニーカーばかりでいると、歩き方がガニ股になりやすくて、もはや男の子と変わらない。日本の皇室やキャサリン妃、メーガン妃のような王道のプリンセスルックの要素をたまには入れ込まないと、男子化するんじゃないかって本気で心配なのよ。いろんな魅力の引き出しを持つという意味でもぜひ、ローテーションに組み込んでね」
【今月の美の格言】たまには王道の女子ファッションで女子力をインプット!
■おブスの処方箋①■
ツヤッとキラッと魅惑のオーラを肩やデコルテに注入!
シルクのようななめらかな光沢をもたらすジェルベースに繊細なラメがたっぷり。顔のほか、肩、脚にもOK。
■おブスの処方箋②■
大ヒットゴマージュ、待望のボディ版でスッキリつるつる!
ちゅるんと寒天のような快感テクスチャー。なじませるだけで角質ケアとデトックスを一度に。
エレメンタリー フルボディゴマージュ 100g ¥12000/ITRIM
■おブスの処方箋③■
マッサージ洗いでプツプツもザラザラも一気になかったことに
角栓と古い角質の蓄積に吸着効果のあるクレイと、炭でコーティングしたスクラブでダブルアプローチ。
■おブスの処方箋④■
パウダーは温パック→スクラブ→オイルに変化してくすみを一掃
クリームは仕上げに。
MDNA SKIN ボディケアセット(シマリングボディオイルパウダー 100g、フィニシングボディクリーム 120g) ¥8000(限定発売)/MTG
撮影/伊藤泰寛 ヘアメイク/松本晃幸 スタイリング/曽我部将人 イラスト/黒猫まな子 デザイン/南雲みどり 取材・文/楢﨑裕美
Edited by 藤平 奈那子
公開日:
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