◆教えてくれるのは……
美容ライター 楢﨑裕美さん
大粒キラキラが落ちない。そして、ギラつかないワケ
最近、とってもキラキラシャドウが気になる。なぜなら、大粒パールの効果で驚くほど強い存在感を放つのに“ギラギラ”ではなく“キラキラ”だから。この濁点の違いはオトナにとって重要だが、では違いはどこから生まれるのか。秋新作の中でもとくに象徴的なSUQQUの単色アイシャドウ、「トーン タッチ アイズ」のステラーを例に考察。
そもそも単色は多色パレットの一色を取り出すようなものと思いがちだが、ステラーは違う。上から重ねることを想定してつくられるパレットのキラキラとは異なり、いきなりまぶたにのるため、肌あたりのなめらかさとまぶたへの高いフィット感が絶対条件。そこでベースに重いオイルを選び、大粒パール自体は肌との親和性が高い素材でコートすることで“落ち”や“ザラッと感”を回避。さらに、今までの大粒パールは白いものに不透明の層をまとわせているためギラつきや濁りが悪目立ちしたが、今回採用したのは透明なものに透明な層をまとわせ、合わせる粉体も透明感のあるパール。だから白さや濁りが一切なく、すっきりクリアなキラキラを実現できたのだ。
何色とも言えぬニュアンスはたった4色のパールの組み合わせ次第で、それは開発者の腕にかかっているという話も気になるが、とにかく今季のキラキラは、塗るだけで存在感のある繊細な輝きを放つので、本能の赴くままにどうぞ。
(右上から時計回りに)
・スパークリング アイカラー 07 ¥2700(8/1発売)/ポール & ジョー ボーテ
・ミネラルスムースシャドー 03 ¥2500(8/7発売)/MiMC
・トーン タッチ アイズ 13、14 各¥3700(8/2発売)/SUQQU
SUQQUと同じように大粒パールを用いながらも品良く輝き、しかも落ちないポール & ジョーとMiMCも、ベースの主役はオイル。前者はそのベースでパール自体を包み込んで透かせ、シースルーな輝きを実現。後者は天然由来にこだわった処方で、宝石のような華やかさを演出する。
撮影/藤本康介
Edited by 遠藤 友子
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