昨年末惜しまれながら宝塚歌劇団を退団した、元星組男役スターの愛月ひかるさん。愛月さんとの出会いでどっぷりとタカラヅカ沼に落ちたという南海キャンディーズの山里亮太さん。お二人がついにご対面!
今回は『愛月ひかる×山里亮太のスペシャル対談』の2回目をお送りします。初回は山里さんの息も整わないうちにスタートした対談で、山里さんがひたすらに愛月さんへの愛を語り、それをニコニコしながら愛月さんが見守るという構図でしたが、今回はいよいよ、ツーショット撮影の感想に! スタジオ入り直前に山里さんが出演されていたTBSラジオ『たまむすび』での赤裸々トークもしっかりと聞いていた愛月さん&VOCEスタッフが、まだまだガチガチに緊張している山里さんに無理難題を吹っかける!?
▶「愛月ひかる×山里亮太スペシャル対談」(前編)はこちら
【愛月ひかるさんのロングインタビューはこちら!】
▶ロングインタビューVol.1は「愛月ひかる、宝塚歌劇団の思い出」
▶ロングインタビューVol.2は「愛月ひかるのプライベート」
▶ロングインタビューVol.3は「初スカート披露!第二の人生を語る」
男性が宝塚を楽しむコツは、娘役に感情移入して観ること!
VOCE編集部
愛月さんの退団を知ったのは確か、TBSラジオ『たまむすび』の真っ最中でしたよね。そのときの衝撃を覚えていらっしゃいますか?
愛月ひかるさん(以下 愛月さん)
ネットニュースか何かでお知りになったんですか?
山里亮太さん(以下 山里さん)
ラジオのリスナーがメールで知らせてきてくれたんです。ビックリしましたね。その日は柚希礼音さんがゲストにいらしていて、僕は愛月さんのここが好きでこんなところが良くってと、柚希さんに散々お話しして盛り上がっていたら最後に「リスナーさんからメールが来てますよ。退団が発表されたそうです」ってなって。もう、プロとして大失格なんですけど、ラジオのエンディングで一言も喋らないで、ずっと、あああああ、えええええってなっていました。番組終わったらすぐに奥さんに連絡をして「退団の話聞いた?」って言ったら「見た」って。そしたら奥さんは「いつか推しは旅立たれるんだから、いまから全力で推す準備をしよう」って。
愛月さん
『マノン』も観に来てくださいましたもんね。
山里さん
KAAT(神奈川芸術劇場)、行きましたね。あのときはまだ退団発表前でした、確か。もう、退団発表の時には自分が死ぬかと思ったんです。ああ、こんなことがあるんだなぁと。でもそこから、退団される日までどれだけ劇場でお会いできるかのプランを立てて、もう、行けるところは全部行こうって。『マノン』もすごくよかったです。ティボルトとはまた違って、本当にピュアな役で。
愛月さん
女性側からすると、あの『マノン』という作品は理解しづらいというか、共感しにくい話じゃないですか? うちの父はロドリゴもマノンも大嫌いって言ってましたが(笑)。
山里さん
確かに、とんでもないセリフがいくつかありますからね。生活が苦しいと言ってるのに、「ギャンブルで取り返すから大丈夫!」って言ったり。宝塚史上最もクズテイストの強い作品ではないかっていうくらい(笑) でも、結局二人の純愛にやられてしまって「そこまで好きか~。じゃ、これ以上俺がそんな女やめておけ、と心の中で思っても野暮だな」とか思いながら観てます。私のほうがいいんじゃない? 私ならもっとちゃんと働くし、とか(笑)。
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山ちゃんが語る「宝塚男子」のススメ