ビューティジャーナリスト
吉田昌佐美さん
点で攻め込み、面を格上げ! 大人の毛穴に結果勝負の新戦法
実は今、気になっているのが毛穴ケア。各社の研究によって大人の毛穴にまつわる事実が明らかになり、新しいアプローチが出てきたり、こだわりの成分や処方技術を投入した新製品が次々と登場している。
ポーラ B.Aからは、「糖化汗」に着目した新しいローションが誕生。気温の上昇や紫外線によって汗の中に含まれるタンパク質の糖化反応が加速し、糖化汗となって毛穴細胞を刺激して肌内部にダメージを与える。結果、ハリが低下して毛穴が目立ち、影ができることでくすんでくるわけ。30代以降は毛穴面積が拡大し、糖化汗のリスクが高まるという。新処方によるテクスチャーがそのまま効果につながり、みずみずしく吸い込まれるようになじんで糖化汗から毛穴をバリア。汗の糖化を防ぐ保水ベールを形成してなめらかなあと肌に。糖化汗をつくらせないために重ねづけがポイントだ。
毛穴ケアと言えばビタミンCもハズせない。オバジCは、ビタミンCのマルチな効果を最大化させるべく5年かけてローションを完成。時間差で働く2種のビタミンCと植物成分を配合し、酸化と炎症に徹底対抗。ビタミンCを守りながら効かせたいところに届ける。独特のとろみテクスチャーでコットンで拭き取ればつるり肌。手のひらでプレスするようになじませるとしっとりモチモチ。使い方まで肌実感にこだわった設計も見事。
落としモノの目玉はエストで決まり。くすみの原因は毛穴に詰まった角栓が起点となり、皮脂を介して酸化ダメージが広がることに着目。泡立たないジェルで角栓をしっかり除去するとともに抗酸化作用のあるトコフェロール(ビタミンE)でコーティングして(肌に吸着させて)くすみの連鎖を断ち切る。洗うだけで洗った後の肌まで守る抗酸化洗顔料だ。3品とも毎日使うアイテムだから続けられるのもポイント。顔には約20万個の毛穴が存在していると言われている。大きくしない、目立たせない、くすませないためにも味方にしない手はない!
撮影/藤本康介
Edited by 並原 綾
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