米倉涼子、美しく機嫌良く! 前に進む秘訣
透き通るような肌にツヤのある髪、そしてまわりの人たちをハッピーにする生き生きとした笑顔! VOCE読者がこんなふうに年を重ねていけたらと憧れる先輩、米倉涼子さん。夢に向かって着実に歩みを進めてきた米倉さんに20代、30代を充実させるためのアドバイスを求めると「私がお伝えできることなんて、何もないと思いますよ」と意外な答えが返ってきた。
「最近もニュースで、仕事を失った町工場を救って社会貢献している30代の起業家の方の話を見たばかりなんです。きっと私が知らないだけで、そういう若い世代の方はたくさんいるんですよね。若い人からも学びながら、私は私のやり方でアップデートして、年齢が上の先輩たちからもたくさん学んでいきたい。上からも下からも刺激をもらえる、いまは“両手に花”の時期だと捉えています」
「40代は上からも下からも刺激をもらえる“両手に花”の時期」(米倉さん)
年下の世代には、失敗することを恐れずに「いっぱい傷ついておけばいいじゃない!」とエールを送る。
「20代、30代の頃に泥まみれになるのは、いいことだと思います。そういう経験がないと、もっと大人になってから知らないことと向き合ったとき、太刀打ちできなくなってしまうと思うから。私が大好きな大人の女性たちも、いろいろな経験を重ねてきた人ばかりです。舞台『シカゴ』で出会ったアムラ=フェイ・ライトもそのひとり。コロナ禍でブロードウェイの舞台に立てなくなった時期には、60歳でついに大好きなアートの学校に通いはじめたんですよ。家族のためにも頑張って、でも苦労を苦労として捉えず、前向きに楽しく生きようとする人にしかない美しさって、やっぱりあると思います」
米倉さんを前へ前へと押し進めているのは、周囲へのリスペクトを持ち、そこから学ぼうとする姿勢かもしれない。そして、フレッシュさを失わない美容法についても気になるところ。
「透明感があると言ってもらえることもあるのですが、皮膚が薄いからなんじゃないかな、と。目ヂカラがあるとも言われますが、これは生まれつきですね(笑)。集中しているだけで怒っていると思われるので、コンプレックスでもあるんです。美容について語れることは少ないのですが、クリームやパックなどで乾燥対策は気をつけているかもしれません。あとは、日に当たることは好きだけど、日焼け止めはちゃんと塗るようにしているかな」
何よりも大事にしているのは、体をきちんと使って姿勢を整えること。
「私がよくトレーナーさんに言われるのは、人間は一枚の皮なんだよ、ということなんです。頭からかかとまでつながっているから、姿勢を意識することは本当に大事。日常生活のなかで前かがみになる動作も多いので、たとえば携帯を見るときにも下を向かずに目の高さにするなど、できることから気をつけています。ケアの優先順位は顔よりも体。健康で元気だったら自然と笑顔になるよね、という発想で過ごしています」
米倉涼子
PROFILE:1975年8月1日生まれ。神奈川県出身。代表作にもなったドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)は昨年で10年目を迎える大人気シリーズに。現在、世界同時配信されているNetflixオリジナルドラマ「新聞記者」では、信念に従って突き進む主人公・松田杏奈を演じている。また、今年11月アメリカブロードウェイミュージカル『CHICAGO』で日本人女優では史上初となる4度目の主演を務める(東京凱旋公演は12月予定)
\ミモレで米倉涼子さんの連載がみられます/
今回のインタビューの続きはミモレで!
話題の映画や舞台を米倉さん自身の視点で紹介する連載「オフィス・ヨネクラ」、さらに今回の米倉さんのインタビューの続きが「ミモレ」で読めます!
撮影/中村和孝 ヘアメイク/奥原清一 スタイリング/野村昌司 ネイリスト/菅 実加子 取材・文/細谷美香
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