専科を経て、星組に異動してからは「完全にムードメーカーでした(笑)」
──専科を経て、星組に異動されましたが、星組ではいかがでしたか?
愛月さん
完全にムードメーカーでした(笑) ふざける、と言ったら私、みたいな状態(笑) 宙組でも余興ばかりやってましたしね……。あ、そうだ。『エマエージェンシー』っていう星組の余興団体、ご存知ですか? 私は小さいころから星組ファンだったので、せっかく星組に異動になったのに『エマエージェンシー』に自分が加入できないなんて絶対にあり得ないと思って、『エマエージェンシーのオーディション』に参加したんです(笑)。
愛月さん
オーディションではネタを披露して、無事に合格(笑) 宝塚ファン、星組ファンとしてはやっぱりどうしても『エマエージェンシー』に加入してから退団したかったんです! ちなみに披露したのはクリップを使わずにシンクロナイズドスイミングの鼻の状態をつくる、というネタなんですけど、わざわざ下級生の衣装を借りて(笑) 脚を出して臨みました!
──いつも凛とした立ち姿で、【男役の中の男役】と評されることが多かった愛月さんからは想像つかない人も多いはずでは?
愛月さん
ははは。確かに、私が退団したら「楽屋が静かになっちゃいます……」と下級生に心配されましたね。クールに見られることも多いのかもしれませんが、下級生には「愛さんがクールなタイミングってありますか?」と言われるくらいです(笑) 面白いことやふざけたことばかり考えているタイプなんで……。
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“クラシカルな男役”を目指していた